連合艦隊司令長官、オーケストラの指揮者、そしてプロ野球の監督。これ、男性が一度は体験してみたい職業ベスト3なんだとか。
そんな憧れの職業の一つになって、理想のチーム作りが楽しめるゲームが、mixiアプリの「ブラウザプロ野球」。基本プレイ無料で楽しめるブラウザゲームです。

球団名とユニホーム、ベースとなるプロ野球チームなどを選ぶと、自分だけの新球団が発足。ベースボールトークンを消費して、選手カードを引いていきます。登場選手は12球団で活躍する現役のプロ野球選手で、うれしい写真入り。やっぱり実名かつ写真入りだと、思い入れがまったく違います。


選手がある程度そろったら、能力を見極めて、先発オーダーと投手陣の順番を決めれば準備完了。投手陣は先発・中継ぎ・抑えの役割分担を決めるのを忘れずに。オープン戦に続いて、全84試合からなるペナントレースが始まります。試合が終わると、活躍に応じて選手が成長。報酬で支払われるベースボールトークンで戦力補充もできます。

ペナントレースが終わると、上位チームによるトーナメントが行われて、優勝チームが決定。
タイトルが発表され、長かったシーズンも終了です。契約チケットを使って選手の契約延長を行い、来シーズンに備えましょう。このように、くるくるとペナントレースを続けながら、最強チームに育て上げるのです。

他の野球ゲームと違って、試合中にプレイヤーができることは、何もありません。試合画面はありますが、選手交代も采配もできず、打席結果とイニングを前後に移動できるだけ。1日に最低1回ログインして、その日の試合結果を確認し、チームの管理を行う。
この繰り返しで、淡々とゲームは進んでいきます。ホント、それだけなんです。

これがなぜか、面白いんですよね。世話をすれば必ず育つ。盆栽のように何かを育てる楽しさでしょうか。ひいきチームの活躍ぶりを、スポーツニュースで確認する楽しさかもしれません。
マイミク同士で対戦もできますが、サーバが違うと対戦できないのが珠に傷。異サーバ間でのマイミク対戦が、早くできるようになるといいですね。

ちなみに本アプリはテストサービス段階で、正式サービス後は有料のチャージトークンが販売される予定です。これを購入すれば、レア選手の出現確率が上昇したり、選手の成長速度が早まったりと、より有利に試合が進められます。もっとも正式サービス後も、基本プレイ無料で楽しめますよ。

実はこのゲームの最大の特徴は、オンラインゲームにもかかわらず、他人とふれあう要素が乏しいことなんです。
同盟もなければ、裏切りもなし。チャットもメールもなし。パソコンの前で張り付いていれば、勝率が上がるわけでもなし。そういえばトレードだってないんです。にもかかわらず、チーム育成のシステムがそこそこ複雑で、一人でちまちまいじってるだけで、意外と楽しめちゃう。忙しい現代人ならではのゲームでしょうか。


運営元のAQインタラクティブは、「ブラウザ三国志」をヒットさせたパブリッシャー。それが今度は「戦争」でななくて「試合」です。「優勝」という目標に向かって、会社の昼休みや、空き時間などに、自分のペースでちまちま遊ぶ。いわば「多人数ソロプレイ」をリリースしてきました。ゲームの方向性が正反対で、この点でも興味深いですね。

ただし、唯一無二の欠点があります。それが「プロ野球ファンでなければ、楽しめない」ということ。全国のサッカーファンの皆さん、何か言いたいことがあるんじゃないでしょうか。というわけでぜひ「ブラウザJリーグ」も作ってください。お願いします!(小野憲史)