「ハードボイルドヨコハマ アクションムービーコンペティション2012」が来年横浜で開催される。それに先立って、9月に応募作品の公募が開始された。


今回開催される「ハードボイルドヨコハマ アクションムービーコンペティション2012」では、アクション映画の次世代の担い手を発掘するために、審査委員長に押井守監督を、審査員に柏原寛司監督、大川俊道監督、きうちかずひろ監督などのそうそうたるメンバーが集結した。
そんな豪華メンバーを尻目に「ところで、なぜ横浜でアクション・ハードボイルドなの?」という素朴な疑問を聞いてみた。

答えてくれたのは、「横浜アクションムービー委員会」代表の秋山健さん。「横浜は、港があってアンダーグラウンドなイメージがある。少なくなりつつあるが、古いものと新しいものが融合していて東京と比べると泥臭いところが魅力になっている。そういう魅力を生かして昔からドラマ『大追跡』や『あぶない刑事』など刑事ものが作られていた。
横浜をはじめとする港町はハードボイルド&アクションが似合う土壌で、この手の映画やドラマなどは必ずと言っていいほど港町を舞台にしてきた」のだそう。

ちなみにwikiで調べてみるとハードボイルドとは、感情に流されない精神的肉体的に強靭な人間の性格を表す言葉ですが、秋山さんに「ハードボイルド映画の定義は?」と聞いてみたところ、「男も女もカッコをつけて生きている。キザなところもあるが、情に厚い人間像。ハードボイルドは人物を描くもの」と秋山さん。ハードボイルドといえば、藤竜也や松田優作が思い浮かびますが、まさにハードボイルドとはこういった俳優の演じるキャラクターそのものなのですね。

今回の映画祭は「単に“娯楽もの”アクションドラマを作れる環境と創れる人が減ってしまったので復活させたい! 今からならまだその“娯楽”を次世代に残すことができる! という思いで審査員の方々も集まってくれている」と秋山さん。


アクション映画といっても、過去のイメージではなく、今の時代背景を取り入れて「新しいアクション、これがアクションだと思うもの」(押井守監督談)、「自分なりのハードボイルドを作ればいい」(柏原寛司監督談)と幅広くなっているので、思いがけない作品の応募が期待できそうですね!
(カシハラ@姐御)