雨が降ると、家にあるビニール傘の増減が激しい。急な雨が降った日は、出先でビニール傘を購入。
早速、1本増えました。そして外出前に雨が降った日は、ビニール傘を携えて出発。しかし道中で雨が止んだ場合は、出先や電車内に傘を忘れがちに……。ハイ、今度は1本減りました。
こう書いてみると、やはりもったいないことをしている。……が、そんな風でもいいと思ってる自分も、実はどこかにいるわけで。

だが、やっぱりもったいない。ビニール傘だって可哀想。だから、このアイテムで自分の傘生活を改善したい。悔い改めたい。エーワン株式会社が9月9日より発売している『カサデコシール』(オープン価格)は、雨の日が楽しくなる“ビニール傘専用シール”。これを貼ると、アラ不思議。
無機質だったはずのビニール傘を、可愛くカスタマイズできるのだ。
「ビニール傘の廃棄問題に注目しました。『捨てられやすいビニール傘にデザインをプラスすることで、大切に使うきっかけにならないか?』と考え、製作したシールです」(同社・担当者)
家庭で使われずに眠っているビニール傘を“使いたくなる傘”に。それだけでなく、傘に愛着を持たせることで置き忘れを防ぐ。そんな“捨てない・なくさない”に繋がるシールをと、同社は思い立った。

そして、このシールの使い方である。これは、至極簡単。ビニール傘のカバー(ビニール部分)の内側や持ち手に貼るだけ。……ん、大丈夫か? 雨に濡れて、フニャフニャシワシワにならないのだろうか。
「特に、雨に濡れてそのような現象にはなりません。ただ、貼る時は空気溜まりができにくい“水貼り”がおすすめです」(担当者)
“水貼り”とは、何ぞや? これはまず、貼りたい面に水を吹きかけて、その上からシールを貼ってタオル等で押さえて水を拭き取る。その後、広げたまま直射日光に当てずに1日乾かす方法のこと。
こうすれば、カスタマイズされっぱなし!

だが肝心なのは、そのデザインである。しかし、こちらも心配ご無用。実は『カサデコシール』には、7種類ものレパートリーがあるのだ。
列挙すると、まずは切り絵をイメージした和モダンの「JAPAN」。動物のシルエットをモチーフとした「SAVANNA」。ジャズをイメージした「MUSIC」。リボンモチーフでピンクのレース柄の「LACE girlie」。ドイリーモチーフでブルーのレース柄の「LACE doily」。色々な形のハートを組み合わせた「HEART」。ポップなスターモチーフ「STAR」。
以上のラインナップが用意されている。こんなにもあれば、きっとどれかはお気に入りのハズ。
ちなみに、私のお気に入りは「MUSIC」かなー? デザイン自体もカッコいいし、カラーもモノクロで、透明のビニール傘にいい具合に映えそうな気がする。

そんな『カサデコシール』、主に10~30代の女性を想定して製作されているそうなのだが、反響としてはどのような声が寄せられているのだろう?
「やはり女性からの反応が多く、『可愛い!』、『このデザインが好き』などのご意見を、また男性からは『男性向けのデザインがあれば』といったリクエストもいただいております」(担当者)
他にも「アイデアがいい」、「家にある傘がかわいくなる」、「もっとデザインがほしい」といった反響が寄せられているそうだ。
購入したくなった方は、同社ウェブサイト内に販売店検索機能があるので、そちらをチェックしていただきたい。

日本のビニール傘購入量は年間6,000万本。そのうち約80%の4,800万本が出荷から1年以内に廃棄されており、解体が難しいためほとんどが埋め立てられているという。安くて軽いビニール傘は便利な反面捨てられやすく、廃棄面が問題となっているのだ。(GREEN Biz-IT 調べ)
そんな現状を憂い出来上がった、この『カサデコシール』。デザインをプラスすることによって、ビニール傘を大切に使うきっかけに……。実はシリアスな願いが込められた、奥の深い新シールとなっております。
(寺西ジャジューカ)
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