欧米では握手は一般的なものですが、日本ではどうでしょうか。
ビジネスシーンにおいてはよく見られますが、それ以外ではどうでしょう?
自ら手を差し出すのって少し恥ずかしいんですよね。
また、いきなり初対面で握手を求められると、何だか躊躇してしまいます。
でも、少し勇気を出して握手をすることで、良いことが沢山起こるんです。
今日は、「日常的に握手を習慣付けることで人間関係がもっと良くなる!」というお話をしたいと思います。
・握手をすると嘘をつかなくなる?!
米国のある学者が心理実験をしたところ、握手には人を正直にさせる効果があると分かりました。
その実験はこんなものでした。電話ボックスの中に硬貨を置き、誰かが来るのを待ちます。そしてボックスに入った人がその硬貨を使うのを見定めた後、その人が出てきたときにこう聞きます。「硬貨を忘れてしまったのですが置いてありませんでしたか?」と。
普通にこう聞くと約半数の50%の人が「いや、知らない」とウソをついた一方で、声を掛けながら握手をした後に同じ質問をしてみると、ウソをついた人の割合は24%に減少したそうです。
握手をすると、相手に対して、ある種の責任感が芽生えて、嘘をついてはいけないという心理が働きます。
就職活動で内定をもらうときにも握手をします。
それは、企業側が「あなたを必ず採用しますし、あなたも是非うちの会社に来て下さい」という信頼関係を結ぶためではないでしょうか。
私も内定の握手をしたときに、強い決心や責任感が生まれたことを覚えています。
まぁ、学生の中には握手をした後に内定辞退という人もいるかもしれませんが……。
・握手をすると恋愛疑似体験ができる?!
何となく握手をした人って印象に残りませんか?
そう、握手をすると、その人と親密になったような、手を繋いでいるような、そんな錯覚に陥ります。
アイドルの握手会もそうです。アイドルがこちらの目をじっと見つめ、手をぎゅっと握ってくれる……。それだけでもうファンは泣き出しちゃいます。
握手をしている瞬間は、向こうも自分と同じ感覚を持ってくれているような、両想いのような、恋愛の疑似体験ができます。すべての初対面の人と恋愛疑似体験をしろというわけではありませんが、せっかく人生での一期一会の出会い、握手を積極的にして、人との出会いをもっともっと素敵なものにしてみませんか?ちなみに私が元恋人を好きになったのは、握手をしたときでした。その人は日本人では珍しく、初対面では必ず握手をする人だったんです。目と目が合い、手と手が触れた瞬間、二人は恋に落ちたものでしたなぁ……。(遠い目)
・握手をすると仕事がうまくいく?!
どうでしょう、ここまで読んだだけでも握手ってすごく良いものに思えませんか。
外国の映画のように、笑顔で自己紹介しながら手を差し出す。
それだけで、人間関係も良好になりますし、気分も爽やかです。
ビジネスにおいてもそれは同じです。
むしろビジネスでこそ、握手が必要です。社交辞令ではなく、心からの握手が。
しかし、ただの握手とは違って、少しの気遣いが必要です。相手の目を見る、自分から手を引かない、握り方に気をつける……。などなど、少しの工夫でぐっと印象も変わってきます。
ビジネスシーンでの握手の詳しいやり方は、この動画を見るとすぐにコツをつかめます。
ビジネスにおいて、取引先や営業先の人は初対面がほとんどです。そのときに、「あ、握手を求めてくれた人だ」と覚えてもらうだけで、随分と違った印象になるのではないでしょうか。初対面のときに限らず、別れ際に「本日はありがとうございました。」の一言を添えて。取引が成立したときに「私をこれからも信頼してください」の意味を込めて。
あなたの人間関係や仕事、恋愛を成功させるのは、パソコンでも話術でもビジネススキルでもない、いつもあなたの横にぶら下がっている、その温かい手かもしれませんよ。
ただし長い爪やガサガサの乾燥肌、ほとばしる手汗にだけはご注意を。
(ユキ)