でもね、「残念」「くやしいだけ」では終われないんですよ……
7月28日放送の「HERO」第三話は、取り調べ中の被疑者が心筋梗塞で急逝するところから物語が始まる。被疑者死亡で不起訴。でも、被害者の父親(前多吟)は納得がいかない様子で、しきりに担当検事に会いたがり、城西支部に乗り込んでくる。
今回の「HERO」では、多彩なゲストもお楽しみのひとつだ。第一話では、歌手の森山直太朗が被疑者役でゲスト出演。ドラマ初挑戦にして、ひょうひょうとした雰囲気で時効目前の宝石事件の被疑者を演じた。第二話のゲストは谷原章介。弁護士と検事のやりとりはディベートに過ぎないと言い切る、にこやかで嫌みな弁護士役が似合うこと似合うこと。そして、第三話では前多吟という、いぶし銀展開!
電話で応対した遠藤事務官(八嶋直人)を待ち伏せし、「担当検事に会わせろ!」としがみつく。亡くなった息子の写真を握りしめ、城西支部の前で座り込む。一筋縄ではいかないしつこさだ。
負けず劣らずガンコなのが担当検事の田村雅史(杉本哲太)。「どうして俺が謝らなくちゃいけないんだ、そんな理由はない」と、とりあわない。でも、久利生公平(木村拓哉)に「謝ってほしいわけじゃないと思うんですよね。ちゃんと知りたいんじゃないかな…」と言われ、会うことを決意する。
「死んだ理由をちゃんと聞きたかっただけなんですよ。孫のために…。自分の父親が人にケンカをふっかけて挙げ句の果てに殺されてれてしまったというのでは、この子がかわいそうすぎます。でも、いまの田村さんのお話を伝えてやれば、パパは悪くなかったんだ、いつものようにやさしいパパだったんだって一生想い続けていくことができるでしょう」