前回は「友達と好きな人が同じになっちゃったらどうすればいいの?」でしたが、
双葉は洸が好きだと認識したことで、友達と同じ人を好きになったことが確定した、テレビアニメ「アオハライド」のPAGE.7、第7話です。
友達と同じ人を好きになるって、十分あり得るシチュエーションですが、
学校生活では平然と過ごすことが難しかったりしますよね。
仮に当人同士がよくても、周囲の友達が良いと思わなかったり、
好きな人と友達が仲良くしている様を見てしまったらやっぱり嫉妬してしまったりとか。
ネットで「友達と好きな人が同じ」を検索してみると、
対処法や悩み相談、アンケート等たくさんのサイトが出てきました。
「友達に話す」「身を引く」「こっそりつきあう」などなど、いろんな答えがありました。
やっぱり、恋愛の悩みの定番のひとつなのでしょう。
今回のお話では、この悩みにぶち当たった双葉の葛藤が描かれています。
胸キュンポイントも忘れずに、みどころをあげていきたいと思います。
■同じペットボトルのお水を飲む…つまり、間接キス!
双葉のちょっとおかしな行動を見て、洸は具合が悪いのだと思い、
駅のベンチに座らせると、水を買って渡します。
全然具合なんか悪くないのに…、と水を飲む双葉に
洸「吉岡、水、俺も」
ぎょっとする双葉に対して、普通に水を飲もうとする洸。
これって間・接・キ………!
双葉の視線に気づいた洸は、口をつけずに水を飲みますが、思いっきりこぼしてしまいます。
双葉「いま、タオル…」
とカバンを開けるが、青ざめた顔でサッと閉める双葉。
ガサツキャラを演じていた双葉のカバンの中は、ぐっちゃぐちゃだったんです。
自ら確立したキャラを恥ずかしく思う双葉は、悠里の言葉を思い出します。
「みんながおしゃれしたり、お化粧したりするのも、人によくみせたいからでしょ。
それと私の男の子にかわいいって思われたい気持ちと何が違うのかな」
あの言葉、いますっごい分かる…。
と恋する乙女モード、双葉!
好きな男の子に、がさつな自分なんて見せたくないのは当たり前。
この気持ちの変化からみても、双葉が洸を好きになったことがよくわかります。
■恋する乙女はシャンプーにも気をつかいたい!
ベンチに座っていたふたりの前を電車が通過。
電車の勢いで、ふたりの髪の毛が風でなびきます。
洸「あれ…?お前、香水とかつけんだ?」
双葉「え…?何もつけてないけど」
洸「ああ…、シャンプーか。何それ萌えるな」
男子は香水より、シャンプーってのが萌えるのね!メモメモ。
洸の言い方がちっとも冗談っぽくないので、双葉は思いっきり照れてしまいます。
洸もそんな双葉の反応に照れてしまう。
「スーパーで一番安いシャンプーだよ。
冗談でも何でも、もっとちゃんとしたやつ使っていればよかった。
恋する乙女ってなんて不自由だ」
くぅぅ、かわいい!
恋する乙女は不自由というよりも、気をつかう項目が増えていくのです。
なぜかっていうと、好きな人にかわいいって思われたいから、でしょう!?
帰り道、双葉はドラッグストアに寄り、香りを確かめながらシャンプーを購入します。
「恋をすると、ささいなことも気になって。
すごく不自由なはずなのに、そういうのに気をまわすのって
こんなにウキウキするものなんだ……」
そう、恋って楽しいんですよ。
自分をよくみせるための努力は大変だけど、そういう時間って本当に楽しい。
だからこそ、双葉は早く悠里に「洸が好きだ」と伝えなきゃ、と思います。
■中学のときの同級生との再会。好きな人は先に言ったもん勝ち?
ドラッグストアを出た双葉は、中学時代の同級生・由美ちゃんと再会します。
双葉は中学2年の頃から、男子にかわいいともてはやされるようになり、
まわりの女子に嫉妬されて、陰口を言われ始めてしまいます。
そんなとき、唯一そばにいてくれた友達が由美ちゃんだったのですが、
ある日突然、双葉と口をきかなくなったんです。
双葉にとって由美ちゃんは、理由もわからず自分から離れた子、なんですよね。
由美ちゃん、よく話しかけたなあ…と思います。
やった方はやられた方の痛みってわからないもんです。
由美ちゃんは、当時自分の好きな人のことを双葉に相談していたのに、
他の子から双葉も内藤が好きらしいと聞き、勘違いしたと告白。
そのとき「私が先に好きになったのに!」と思い、腹が立ったと言ったのです。
出ましたね!これが「先に言ったもん勝ち」の法則です。
先に言ったから偉いわけじゃないけど、先に言ったんだからやめてよね、思う人もいるんです。
双葉の好きな人はもちろん洸だったので、完全に由美ちゃんの誤解でした。
「友達と好きな人がかぶるって、こういうことか……。
でも洸を好きって気持ちはごまかせない。だったら言うしかないんだよ!」
日にちが経てば経つほど気まずいからね、早く言わないと!双葉がんばれ。
■好きな人と友達が同じクラスという気まずさ
クラスの中で洸と悠里の会話を聞いて嫉妬したり、
悠里が洸と話して喜んでいることから目をそらしらり。
その反対で、洸が双葉に提出したレポートのことで話しかける。
悠里は双葉と洸の様子を気にし、ちらっととふたりを見る。
それが分かっている双葉も、洸に対してぎくしゃく……。
お昼休み、双葉は大量のパンを買っても食べることができず、購買部に返品しに行こうとする。
悠里は「一緒に行こうか?」と声をかけるが、断られてしまう。
悠里「私、双葉ちゃんに何か悪いことしちゃったかな……」
双葉の態度がおかしなことに、悠里は気づいているんです。
原作には描かれていなかったクラス内での日常のやりとり。
好きな人も友達も一緒のクラスだと起こりうるシチュエーションが追加されたことで、
双葉が悠里に「洸を好きだ」と伝えることができずに、モンモンとする様子がよくわかります。
好きな人が同じになった友達と一緒に行動しているとしたら、距離も置けないから気まずいわな、そりゃ…。
「悠里とは離れたくない、洸のことも好きでいたい。
どっちもっていうのはムシのいい話なのかなあ、やっぱ。
どうせ洸は私のことは女子とも思っていないんだし、
それならいっそ悠里には言わずにただひっそりと洸を思っていればいいんじゃ…」
双葉はひとり校舎の外で悩みます。
■双葉の頭を抱えちゃって、距離が近い、近い!
双葉が怖じ気づいていると、洸が田中先生から隠れるために窓から飛び降りてきます。
ビックリした双葉の口を塞ぎ、「シー。黙って」と顔を近づけます。
近い、近い、近い!!!
このふたり、距離感が近いよ。これって好意があるってことなんだと思うんですけどね。
女の子って、気に入っている人との距離を自然と近くするものだと思います。
もしイヤだったら、近づかれたときには一歩か二歩、引くでしょ、絶対。
女の子が自ら近寄ったとしたら、好意あり、です。
男の子として洸の行動も、普通に好意ありですよねえ?!
洸に変な下心があるとは思えないもん……。
そのとき、風が通り抜けます。
洸「シャプー、変えた?」
ハッとして顔をあげた双葉。
双葉「洸に萌えてほしくて」
双葉ったら、完全にアピールはいりましたね。気づいた洸もすごいけどね。
そして、洸から悠里が双葉を探していたことを聞かされる。
悠里が本当に良い子で、自分の大事な友達であるかを再認識する双葉。
「だから離れたくないんだよ。
でも、大事だからこそ言わなくちゃいけないんだよね。
それで離れていくかどうかは、悠里が決めること」
双葉の目からは大粒の涙が流れ落ちていきました───。
放課後、悠里からドーナツショップに誘われた双葉は、決意の表情でうなずきます。
「私は今日、大事な友達を失うかもしれない」
次週、ついに言うのか……!まあ、言うしかないよ!
だって友達でいたいなら、言ってからがスタートです。
「もしかして好きなの?」って友達から聞かれる方がキツイし。
友達と同じ人を好きになったときは堂々と宣言し、
邪魔をするんじゃなくて、お互いに自分ができることを頑張るしかない、って思います。
まあ…私のまわりではそんな子、なかなかいませんでしたけどねっ。双葉と悠里は違うはず!
ふたりの友情がどうなるのか、ドキドキしながら待ちましょう。
(小林美姫)