
山田悠介の小説を園子温が映画化した『リアル鬼ごっこ』。トリンドル玲奈、真野恵里菜、篠田麻里子がトリプルヒロインを務める作品です。同作をライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんが、原作と比較しながら鋭く分析します。
まるで園子温版『マッドマックス』

飯田 園子温監督が公開直前に「原作は読んでない」と言ったことでプチ炎上した『リアル鬼ごっこ』ですが、どうだった?
藤田 ぼくはいいんじゃないかと思いました。園子温ファンとして、ですけれどね。あるいは、「夢映画」とか「シュールレアリスム」好きとしては、という判断です。映画館に、いわゆるヤンキー的なギラギラしていた人のグループの人たちがいまして、終わったあとにはお通夜みたいになってましたw
飯田 僕の感想としては「ひどくて、おもしろい!」なと。園子温版『マッドマックス』だと思った。走って、逃げて、ぶっ殺されるだけだから。
藤田 ああ、似ていますね。快楽中枢にダイレクトに効く刺激がぶっこまれて延々続いている感じ。女優の頑張る演技と、走ることと、パンチラと、残虐さとが詰め込まれた、園子温づくし。
飯田 あと男の世界と女の世界がキッパリ分かれていたのも『マッドマックス』感あったw
藤田 ムサさ全開の男ワールドの造型は、ぼくも観た瞬間、『マッドマックス』だ! と思いましたね。園子温の方が、よりチープに露悪的に、ジェンダーを強調してくる感じですけど。今回の映画は、原作とは全然違った内容だったんですよね?
怖いですなぁ…てか、コメント私だけ?
少なくとも金を払ってみるものではない
トリンドルさんがすごくよかったです。 かわいくて悲壮で必死で。 夜中に偶然ケーブルで観たけど、思いがけずすごくて面白かった。 パンツや最後の斉藤工はうぇえってなったけども(笑)