2016年10月14日。都内にて、TBSテレビ系のドラマ『IQ246〜華麗なる事件簿』(日曜後9:00〜)の先行試写会が開催された。

織田裕二がIQ246なんて納得できないという人はいますか?「IQ246〜華麗なる事件簿」先行試写会
連ドラの先行試写会って珍しいと思いますが、メチャクチャ盛り上がってました!

このドラマは、織田裕二がTBSテレビで約9年ぶりに主演を務める新ドラマ。しかも『半沢直樹』『下町ロケット』など、高視聴率ドラマを次々生み出している日曜劇場枠だということで、TBS的にもメチャクチャ気合いが入っていると思われる今期イチオシのドラマなのだ。

最近、やたらと番宣も打たれているので、織田裕二がクワッと歯をむき出しにし、妙な口調で「完全犯罪〜!」などと言っている姿を目にした人も多いだろう。

織田裕二の役どころは、貴族の末裔にしてIQ246の超・天才。メチャクチャキレる頭脳を駆使して、難事件を次々解決していくという本格ミステリー……ということなのだが、これまでどっちかというと頭脳よりは肉体。理論とかどうでもいいから気合いと根性で問題を解決するタイプの役柄が多かった織田裕二が、知性派どころか、史上最強の頭脳を持つ貴族役を演じるということで、気になっていたボクも先行試写会&舞台挨拶に参戦してきた。


お前(織田裕二)がIQ246なんて納得できないという人はいますか?


この日、舞台挨拶に登場したのは主演の織田裕二のほか、執事役のディーン・フジオカ。警察官役の土屋太鳳の3人。それぞれ連ドラ主演をはっていてもおかしくない豪華なメンバーだ。

中でも印象的だったのは土屋太鳳の緊張っぷり。

「……捜査一課の新人警官、そして思い込んだら突き進む猪突猛進のタイプであり……、この3人で唯一、一般的な家庭で育った和藤奏子を演じます……土屋太鳳です。……い、言えました!」

とメチャクチャぎこちなく挨拶をした土屋。朝ドラヒロイン出身でトークがぎこちないというと『あまちゃん』の、のん(能年玲奈)ちゃんを思い浮かべるが、『まれ』もこんなに人前でのトーク苦手なタイプだったんだ!
織田裕二がIQ246なんて納得できないという人はいますか?「IQ246〜華麗なる事件簿」先行試写会
緊張しっぱなしの土屋太鳳をチラチラ見守る裕二

そんな土屋の様子をチラチラ見ながら笑いかけ、フォローする織田裕二の姿も印象的で、このドラマがいい雰囲気で制作されているんだろうな、というのを感じさせてくれた。


土屋といえば、先日放送されたTBSテレビ『オールスター感謝祭』で、このドラマの番宣のためにミニマラソンを走り、ゴール後、倒れ込むくらい全力を出し切って激走した姿が「ガチすぎる!」と話題になっていたが、それについても、

「織田さんを小さい頃から……映像を通してであったりとか……すごく勇気とかパワーをもらっていたので、こんなすてきなドラマはないなと思ったんです。それを伝えられたらと気合を入れて走りました。……ホントに折り返し地点で織田さん方と目を合わせて4周走ったんですけど……そのおかげで安心して全力で走れました!」

と語っていった。ホントにいい子なんだろうな太鳳ちゃん! 正直、『まれ』はそんなに熱心に観ていなかったけど、今回で一気に心をつかまれましたよ。
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そして、このドラマの制作発表当初より「織田裕二よりディーン様の方がよっぽど天才役にふさわしいじゃん!」というネットの書き込みが相次いでいたディーン・フジオカは、

「執事の家系。89代目の賢正役を演じていますディーン・フジオカです。
戦う肉体派執事ということで、若様が事件を解決していく過程での障害を取り除いていくという役を仰せつかっております。毎回、魅力的なゲストが登場してくださるので、家族でも色んな年齢層で楽しめるドラマだと思いますし、賢正的にはダイナミックなアクションができるように心がけて撮影しておりますのでお楽しみにしていてください!」

ということで、キレキレのアクションを見せてくれる肉体派執事であることをアピールしていた。

一方、織田裕二はのっけから、

「お前がIQ246なんて納得できないという人はいますか?」

と観客に問いかけるなど、自分のキャラクターが超・天才役にあまりマッチしていないことを少々気にしている様子。
織田裕二がIQ246なんて納得できないという人はいますか?「IQ246〜華麗なる事件簿」先行試写会
超・天才役よりは、やっぱり「キター!」とか言ってる方が似合いそうですが……

「最初、『あーヒマだヒマだ』というのが口癖の男が主人公なんですけどどうですか? と聞かれて、面白いなと思って受けたらIQ246なんていう超・天才役じゃないですか! そんな人は実際にはいないし、しかも貴族か。こりゃあまいったなと……。考えれば考えるほど胃が痛くなっていたんですが、IQ170なんて当たり前という優秀な子が集まる小学校に取材に行ったら、IQが高いって、コンピューターでいうとハイスペックだというだけで、そこにどんなデータを入れるか、どんな人生経験を詰んでいくかということの方が重要だと気づかされたんですね。
それで見えてきた気がします」

そんな苦労の末、織田裕二が見い出した「超・天才像」とはどんなものなのか……楽しみにしてもらいたいところ。

一足先に試写会で観させてもらったんですが、すさまじいキャラクターが生まれていましたよ!

とにかく織田裕二の考える超・天才像がすごいので観てもらいたい!


さて『IQ246〜華麗なる事件簿』第1話には、ドラマ『振り返れば奴がいる』で織田裕二と熱いバトルを繰り広げていた相手役・石黒賢がゲストとして登場することはすでに発表されていたが、この日、第2話以降のゲストも予告された。

第2話には塾講師役で佐藤隆太。第3話にはカリスマ主婦モデル役で観月ありさ。第4話はピアニスト役で国仲涼子がゲスト出演するとのこと。

おおーっ、観月ありさと織田裕二って、トレンディドラマ全盛期にガーッと世に出てきたふたりだけど、どちらも主演が中心なので、そういえば共演ってなかったんじゃないだろうか(たぶん)。
これは期待!

第5話以降も豪華ゲストが続くということだが、ここはやはり……鈴木保奈美に登場してもらいたいところだ!

織田裕二は、

「1話ごとにある人間ドラマと、全体を通してもメッセージがあるんじゃないかなと思っていますので、ひとつで2回美味しいドラマだと思います。3人の脚本家、3人の演出家で作られているので、話しによって、また全然この作品が変わるんじゃないかなと思っています」

と語っていたが、1話完結で毎回テイストの違うドラマを見せてくれそうなのだが、それと同時に全体を通しての大きなミステリーも進行していくという。

とにかく、織田裕二が「超・天才役」という新境地に挑んでおり、ホントにものすごいキャラクターを生み出しているので、それだけでも観てもらいたい『IQ246〜華麗なる事件簿』!

先行試写会で観させてもらった詳しいストーリーについてはまた明日!
(北村ヂン)
織田裕二がIQ246なんて納得できないという人はいますか?「IQ246〜華麗なる事件簿」先行試写会
すごく和やかな雰囲気で進行した舞台挨拶。撮影現場も雰囲気よさそうです