
男性のみなさん、「オジサンLINE」というものをご存知ですか? オジサンLINEとは、オジサンが若い女性に向けて送る“ありがちな口調”を再現したものです。
今このオジサンLINEが、若い女性たちの中でブーム中。
本当のオジサンからしたらたまったものではありませんが、ご自身が“オジサン”と認定されないためには、どんな文面がオジサンLINEに認定されるか、しっかり把握しましょう。
オジサンっぽいLINE6パターン
Twitterでは、いくつかのパターンにのっとって文面を作れば、もれなく誰もがよくいるオジサンっぽいLINEが送れる「なりきり方講座」が拡散されています。
解説されているオジサンLINE自体の特徴は以下の6つです。
・返信がなくてもメッセージを送り続ける
・やたらめったら食事に誘う
・褒め言葉がベタすぎてちょっと気持ち悪い
・名前に「ちゃん」をつける。けどいきなりタメ口を使うことも
・とにかく文面が長い
・自分語りが止まらない
これらの行為を多用していたら、「この人ってオジサンっぽいなー」と思われている可能性大! 注意しましょう。
また文面のパターンもいくつか紹介されています
・絵文字乱用オジサン
・顔文字乱用オジサン
・句読点オジサン
・若作りオジサン
中にはこれらのコンボ技も見かけますが、たとえば絵文字を乱用しながら長文LINEを返事がなくても送り続けたりすると、間違いなくオジサンLINE認定されてしまうかもしれません。
なぜオジサンはなんだか可笑しいLINEを送ってしまうのか
ところで、LINEというツールにおいて、なぜこんなにもオジサンばかり文面に突出した特徴が現れるのでしょうか。
一時は女性も「オカンLINE」という、お母さんから送られるトンチンカンなLINE文面が話題になりましたが、あちらは文体に特徴があるというより、読解力や切り返しの奇抜さが面白かっただけ。
今回のオジサンLINEは、普通の話をしているのになんだか可笑しいということで、多くのオジサンが無自覚であるといえます。
このようなオジサンLINEが発生するのには、2つの理由があると思います。
1つは、オジサンの女性に対する「過度な気遣い」と好感度を上げたいという「下心」。この2つが混ざり合うと、LINEの文面が過剰に長くなったり、テンションが異常に高くなったりするのでしょう。
理由の2つ目は、性別によるコミュニケーション量の少なさと目的の違いです。
女性にとってコミュニケーションで大切なのは、結論ではなくやりとり中の意思疎通の多さです。一方で男性は結論(目的)のためにコミュニケーションをすることが多い生き物。
考えの違いをオジサン側が努力で埋めようとした結果、妙に若者ぶった文面や、相手のリアクション無視の長文LINE、またビジネスメールのようなLINEを送ってしまうのかもしれません。
他にも気になるオジサンLINE予備軍の傾向
多様性をみせるオジサンLINE。もし気になるなら即ご自身の文面の見返しを……と一応呼びかけてみますが、別に若い女性たちも、バカにしたくて真似をしているわけではありません。
ある種オジサンのモノマネ的行為をすることで、LINE上でさらに意思疎通を図っているだけなのです。おそるべし女性のコミュ力ですが、最後に今回のオジサンLINEの特徴としてはあがっていなかったものの、筆者が思うオジサンLINEにありがちな行為を、もう少しご紹介します。
1:LINEの最後に署名を入れる
ビジネスメール感覚が抜けないオジサンにありがちな行為。
最後になぜか毎回毎回名前が入る。1対1のやりとりだから、間違えようがないのに入る名前……。そのたどたどしさには、オジサンが持つIT感覚に愛らしさすら覚えます。
2:機種依存の絵文字を使いつづける
LINEでは絵文字やLINE限定の絵文字など、様々な絵文字が使用できます。
それなのに、iPhoneでしか表示されない絵文字など、機種依存のある記号や絵文字をあえてぶっこんでくるオジサンが存在します。
ちなみに文字化けした絵文字は「=」と表示がされるのですが、それを相手女性が指摘しても改善すらしないオジサン。
話を聞いていないのか、自分から見える世界が全てなのかはわかりませんが、絵文字文化って奥が深いですね。
3:アイコンは俺+キラキラしたもの
最後は文面ではありませんが、オジサンLINEを送る男性にもアイコンパターンがあるように思います。
中でも多いのが「俺+キラキラ」写真を使っているオジサン。例えば海外旅行中の俺アイコンや、マイカー(高級車)と俺アイコン。また筆者の知人オジサンは、謎のパーティー会場で美女との3ショットをアイコンにしています。
モテる自慢がある種愛らしいオジさんといえます。
メールとチャット、両方の側面があるからこそ生まれるオジサンLINE。これもIT文化が生み出すカルチャーの1つですが、オジサンLINEを使いこなす日本女子のユーモアにも、筆者は脱帽してしまいます。
(おおしまりえ)