4th season Rec6-5のチャレンジャーは、KOOPA 喰吐とSIMON JAP。
即興のラップバトル番組『フリースタイルダンジョン』(http://www.tv-asahi.co.jp/freestyledungeon/)、テレビ朝日/Abemaで毎週火曜日深夜放送。

チャレンジャーが5人のモンスターを倒せば賞金100万円獲得の即興のラップバトル。
即興で、韻を踏みながら、言葉とリズムを相手にぶつける8小節2ターンの勝負だ。
3本勝負、2本先取で勝利。
ただし、判定が全員一致するとクリティカルとなり即勝利確定である。

チャレンジャー、KOOPA 喰吐
埼玉県蕨市出身、「THE 罵倒CYPHER」等で優勝する実力派。

1st ALBUM「喰吐」を2016年にリリース。
「フリースタイルダンジョン」なに、これ、イジメなんじゃないの。フリースタイルダンジョン嫌いになったわ
「喰吐」

モンスターは裂固
Round1。
KOOPA後攻。
「かっこいいモンスター言葉詰めてばっかつまんねぇ事 薄れて行く裂固ちゃん」
流れるようなフロウにのせたディスが決まる。
さらに、韻の数から、(下半身を指しながら)玉の数へ。

「言葉 竿でちゃんとFISH こいつFinish」
とシモネタもさりげなく入れてくる。
裂固「フロウでごまかし自分で気持ちよくなってるタイプじゃん」
とディス。
KOOPA「ライムとフロウっていうのは2つで1つだ。分かりますか?」と返し、
「鼻歌と朗読じゃねぇんだ その先を超えて音の上」と続ける。
3対2でチャレンジャーKOOPA勝利。
「フリースタイルダンジョン」なに、これ、イジメなんじゃないの。フリースタイルダンジョン嫌いになったわ
フリースタイルイラスト/まつもとりえこ

Round2。

裂固「俺はモンスター裂固Don't stop 急上昇急降下繰り返すジェットコースター」
裂固さん大好きなワード「急降下」を入れながら、韻を畳み掛ける。
KOOPAは、裂固の「スナフキンのほうがもっとヤバイ」といったフレーズを受けて、
「俺はホンモンのラッパー 人のアートと人の跡は比べないぜ」
と返す。
2対3でモンスター裂固勝利。

いよいよRound3。
裂固さん出だし噛んでたりして危うかったが、2ターン目
「もう飽き飽きだよそのフロウ」
手を下に下にさげながら、
「3回連続で見せつけられたらこっちはぜんぜん盛り上がらないんだよ観客も」
と強烈なディスをかまして、
「この日頃の生き様からでる見事な韻」
でしめる。
1対4でモンスター裂固勝利。


2nd Battleは、“東京で一番メンチが怖い”SIMON JAPの登場。
煽りVで、
2代目モンスターについて、
ACE 茶ラッパラッパー
呂布カルマ 柄シャツトカゲ野郎
FORK 知らねぇ
と一言一殺でディスりたおす。

対するモンスターはACE。
Round1。
SIMON JAP先攻。
茶ラッパラッパーというディスを受けて、
ACE「茶ラッパラッパーがパラッパラッパーでガタガタなヤツにはアッパカッター」
と返す。

さらに
「やめてから戻るのはリアルじゃねぇ それはB-BOYの美学じゃねぇ」
と一度引退していたことをディスる。
ACEさん、調子いいときと悪いときがハッキリしていて、今回はキレキレのモード。
SIMON JAP、先攻で返すタイミングが1度しかなかったことと、どっしりしたトーンが、災いしたのか、
クリティカルで敗退。
SIMON JAP「なに、これ、イジメなんじゃないの。フリースタイルダンジョン嫌いになったわー」
と言いながら退場しはじめ、
Zeebraが「審査を聞いてみようと思います」と言うのを
「ないでしょー、いやぜってぇないわー」
と制しながら、勝手に出ていく。
SIMON JAPのバトル、もっと観たかった。
(テキスト/米光一成  イラスト/まつもとりえこ