あらすじ
第1話のラストで、三枝(坂口健太郎)らは、女子児童殺害事件の犯人とみられる看護師・吉本圭子(長谷川京子)を確保。時効まで残り20分しかないが、桜井美咲(吉瀬美智子)は冷静に取り調べを進める。しかし、科学的根拠を並べたうえで心理的揺さぶりを仕掛けるも、 吉本には通じない。時効が切れる1分前に、見かねた三枝が嘘の資料を持ち出しカマをかけるが、それでも吉本は口を割らなかった。
その後、殺人による時効が撤廃。これにより、桜井を班長とした「長期未解決事件捜査班」が発足される。8年後、アメリカからプロファイリングを学んだ三枝が加入し、連続女性殺人事件の捜査に挑む。

時系列迷子のために、わかりやすく整理!
「シグナル」はとにかく時系列が行ったり来たりする。それで混乱してしまう視聴者は、後を絶たないハズ。理解力が乏しい筆者も、実際1回観ただけではよくわからないので、何度も見直してどういう状況なのかを確認しているのが実情だ。
そこで今回は、筆者含む“時系列迷子”のために、出来るだけわかりやすく整理してみた。
女子児童殺害事件(長谷川京子が犯人)の時系列
1995年 女子児童殺害事件が発生。犯人を目撃した三枝は当時小学生。
2000年 大山(北村一輝)が女子児童殺害事件を捜査。2010年の三枝と無線機で交信する。
2010年 女子児童殺害事件の時効が切れた年。三枝は2000年の大山と無線機で交信し、事件を解決に導く。その後、大山と再び交信するも、その最中に銃声のような音が聞こえて、交信は途絶える。
1995年と2010年だけならば、「過去と現在」の二極化になるためわかりやすい。だが、ここに2000年が挟まっていることで複雑になっている。
連続女性殺害事件の時系列
1997年 連続女性殺人事件が発生。その捜査に当たる大山と、2018年の三枝が無線機で交信。大山は、三枝の助言を元に被害者1人の命を救う。
2018年 長期未解決事件捜査班は、未解決だった連続女性殺人事件の捜査を行う。三枝は1997年の大山と交信。これにより被害者1人の命が救われたことで、過去が変化し、事件の概要が一部変わる。この変化には、三枝以外気付いていない模様。
大山(1997)は初めて三枝と交信したため、未来との交信だと気付いていない。よって混乱してしまう。対する三枝(2018)は、過去2010年時に大山(2000)と交信の経験があるため、何となく状況を理解出来ている。
逆に女子児童殺害事件(長谷川京子が犯人)の時は、大山(2000)は1997年に交信経験があったので三枝をリードするような振る舞いを見せたが、三枝(2010)は初めての交信のため、混乱している。この無線機初心者とその手ほどきの役回りが逆になっている部分が、話を複雑にしている。
現段階でこの流れがわかっていれば、おそらく問題なく今後も物語を楽しむことが出来るハズ。また、今後新たな事件の捜査が始まったら、その事件がいつ起きたのかに注目すれば、混乱しないで済むだろう。
(沢野奈津夫)
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「シグナル」は展開も派手で役者のテンションも高い。時系列さえしっかりと把握出来れば、わかりやすい魅力を持っているドラマだ。過去と現代の行ったり来たりでめんどくさくなっちゃった方は、是非参考にして欲しい。
(沢野奈津夫)