第3週「そんなん絶対ウソ!」 第18回10月20日(土)放送より
脚本:福田 靖 
演出:渡邉良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」18話。福子と萬平ついに結婚!
連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド) NHK出版

連続テレビ小説 まんぷく Part1

18話のあらすじ


福子(安藤サクラ)と萬平(長谷川博己)はようやく鈴(松坂慶子)に許しをもらい結婚する。

あの続きから


土曜の朝、18話はハッピーマリッジ(敵性語)でニコニコした気持ちで終わった。
結婚式の記念写真の撮影場面で、髪の毛を漫画のようになびかせる芸でおなじみ海原はるかが写真屋の役で登場することで、BK(NHK大阪)制作朝ドラ印がくっきりしたと言えるだろう。

BKの朝ドラは大阪の芸人や俳優をよく起用し、彼らは常連のようになることもあって、劇団朝ドラのメンバーみたいなイメージがして、それも朝ドラの楽しみのひとつになる。

海原はるかはとりわけ「マッサン」と「あさが来た」でも写真屋役で出ているため、手塚治虫の漫画のキャラのようにも感じて親しみが沸く。同じ写真屋さんとして朝ドラワールドを繋げてほしい。
他には「わろてんか」では八卦見役、「べっぴんさん」ではデパートの警備員役で出演している。

さて。18話の最初は、牢屋生活でカラダが衰弱した萬平に福子がお弁当を毎日届けに来ていて、あのとき「私はやっぱり・・・」(12話 憲兵に踏み込まれる直前)の続きを訊ねた萬平に、福子はようやく「(萬平が)好き」と言える。
でも鈴には許可をもらってないと言う福子。

許可をもらったのは弁当を作ることだった。
「ごめんなさい」と福子。適当なこと言ってごめんなさいという意味か。真面目な子である。

鈴はまだ許さない


新聞では日本が調子良いことしか書いてないと三田村(橋爪功)が16話で疑問を投げかけていたが、鈴が日本の情勢を疑うのは結婚に許可を出したくないから。なにしろ萬平は経済的に不安定だ。
会社を畳んだ萬平は資産を整理し退職金を従業員に払ってもしばらくはだいじょうぶというも、発明家という仕事は不安定極まりない。

そんな話をいつもの大人数のメンバー・野呂幸吉(藤山扇治郎)、牧善之介(浜野謙太)、鹿野敏子(松井玲奈)、池上ハナ(呉城久美)、保科恵(橋本マナミ)で語る。
すっかりこのメンバーが定着した。

それにしてもマスコミが良いことしか書かないことはやっぱり怪しいことなんだと実感。

忠彦にも赤紙が


忠彦(要潤)は10日後に入隊することになり、その前に家族の絵を完成させようとしていた。
桜の絵に続き、なかなか素敵な絵です。
「世の中がどうなろうとも人生は一度きりや」と真一(大谷亮平)に続いて忠彦まで福子に良いアドバイスをする。

真一(大谷亮平)もいよいよ出征。その前に鈴に挨拶に来る。

娘の婿がふたりともいなくなろうとしているのと入れ替わりに、萬平が鈴に挨拶にやってくる。
最初はあぐらをかいていて、そこから正座して、「福子さんと結婚させ・・・させてください」とお願い。
いつも巧い長谷川博己だがつっかえ方は無理していた気がしないでもない。

なかなか首を縦に振らない鈴に、
反対されても結婚するが、反対してほしくないというお願いするふたり。

ついに根負けする鈴。
無理して笑う鈴。
「萬平さん」と呼ぶ鈴。
涙を切るようにぬぐう鈴。
松坂慶子劇場。

「今日から萬平息子です ははは」と萬平。


勤務先のホテルで結婚式をしたようでホテルの中庭で記念撮影。牧は結婚式の招待客なのに野呂は働いている。
幸せそうな福子と萬平だったが、どうやら戦争が激化するようで。
また、萬平さん、絶叫。声が枯れるのも無理はなさそうだ。
(木俣冬)

連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝ドラ「べっぴんさん」もBS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
 
紀夫くんが戦争から帰ってこないが栄輔が親切。「べっぴんさん」第18話レビューはコチラ