「監察医朝顔」第11話、最終回。山梨で土砂災害が起き、朝興雲大学法医学教室のメンバーは支援に向かう。
災害現場の光景が東北の震災シーンと重なる。そんな現場で朝顔(上野樹里)はしっかりと仕事を果たした。
仕事が終わってから朝顔は「家族みんなで母の故郷に行きたい」と桑原(風間俊介)に告げる。
「監察医朝顔」オープニングタイトルの変化を追ってみた。そして最終回、家族の中に母が居た、本当に居た
イラストと文 まつもとりえこ

母・里子がそこにいた!!


第1話のラストで朝顔は母(石田ひかり)の実家に行くことができなかった。母の故郷の駅で、震災当日を思い出し「私やっぱ無理」と引き返していた。
最終回では家族4人で帰郷する。
駅で一瞬、足が止まるものの、朝顔はキリッと顔を上げ、ゆっくり歩き出す。「ママ早くー」と言うつぐみちゃん(加藤柚凪)の声をきっかけに普段の表情に変わる。

初めて会う曽孫のつぐみに大じいじ(柄本明)もデレデレ。つぐみに用意していたプレゼントを渡そうとした、その時。

「あ、お父さん。梨剥いたら食べるでしょう」

朝顔の母、里子(石田ひかり)が現れる。


朝顔「母さんお皿取って」
里子「はいはい。良い梨持ってきたねぇ」
平「つぐみ食べ過ぎちゃ駄目だぞ」
栗原「そうお母さん。ほっといたら1玉ぐらいペロッと食べるんですよ」

家族の中に、亡くなったはずの里子がいた。
「監察医朝顔」オープニングタイトルの変化を追ってみた。そして最終回、家族の中に母が居た、本当に居た
イラストと文 まつもとりえこ

気持ちの芯に触れてくるドラマだった。
亡くなった方を思い、悲しむこと。
悲しみにくれる朝顔に茶子(山口智子)が掛けた「ねぇ、あなた生きてるのよね」という言葉。

大切な人が生きているという有り難さ(桑原だって今回の土砂災害で死んでいたかもしれない)。

悲しいときは悲しい、それでいい。無理に忘れようとしなくてもいい。でも生きている側はちゃんとご飯を食べて、生きていこう。
(イラストと文 まつもとりえこ)

見逃し配信:FOD
今日(9月30日)放送は「特別編」。朝顔と桑原の出会いが描かれる。


『監察医 朝顔』
月曜 21:00~
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、坂ノ上茜、喜多乃愛、宮本茉由、戸次重幸、平岩紙、石田ひかり、三宅弘城、板尾創路、山口智子、柄本明、杉本哲太 ほか
原作:「監察医 朝顔」(実業之日本社)原作:香川まさひと、漫画:木村直巳、監修:佐藤喜宣
脚本:根本ノンジ(「5→9~私に恋したお坊さん~」「フルーツ宅配便」「サ道」ほか)
音楽:得田真裕
主題歌:折坂悠太「朝顔」
法医学監修:上村公一(東京医科歯科大学)
法歯学取材:斉藤久子(千葉大学)、勝村聖子(鶴見大学)
プロデュース:金城綾香(「5→9~私に恋したお坊さん~」「グッド・ドクター」)
演出:平野眞、澤田鎌作
制作:フジテレビ

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