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コロナ禍で際立つGLAYの強さ “ピンチをチャンスに”

       
作品やグッズの制作・販売に留まらず、テレビ番組すら自前で制作し、完成品として局に持ち込んだこともある。もちろん、開発には初期費用も掛かり、成功の保証もなかっただろう。しかしGLAYは4人の結束を起点に、何事も人任せにせず、ピンチをチャンスに変えて乗り越え、独自の手法で支持を積み上げてきた。その不屈のDIY精神と柔軟性に学ぶところは多く、閉塞した時代を突破する上での大きなヒントを与えてくれる。

GLAYの活動に感じる、社会貢献への強い使命感

2020年4月。GLAYは、コロナ禍を鑑み、メジャーデビュー25周年イヤーのクライマックスとなるはずだったナゴヤドーム、東京ドーム2DAYSの計3公演を中止すると発表した。苦渋の決断であったことは言うまでもない。

TERUがオフィシャルインタビューで語っているように、中止発表のタイミングは、遠征のため宿泊先や交通手段を手配しているファンにキャンセル料を負担させずに済むよう早目に、と考慮したという。

さらにGLAYは、すぐさま社会のためにも動いた。深刻なマスク不足が叫ばれていた当時、ドームツアーのスタッフ用に備蓄していた5000枚のマスクを医療機関に贈呈すると同時に、1000万円を寄付。また、5月22日には彼らの地元である北海道の地域医療を守るためとして、北海道庁へ1000万円の寄付を行った。それは、GLAYというバンドの徳の高さのようなものが伝わってくる紳士的な振る舞いだった。

ドーム中止が本人たちにとって悔しくなかったはずはないが、リモートでの楽曲制作活動に精を出すと同時に、フロントマンTERUが次なるアクションを起こす。ライブが中止になって生まれた空白の時間を活かし、配信ライブイベントシリーズ『LIVE at HOME』を企画立案したのだ。プラットフォームは、2年前にリリース済みのGLAY app。ライブラリ機能に特化していたアプリのシステムを大改造し、配信に対応させた。

TERUの誕生日6月8日に行ったソロ配信に続き、第2回目はTAKUROを招いて函館から、第3回目はHISASHIをゲストに湘南で、第4回はJIROを迎えてクラシック・アレンジで……と次々にメンバーを呼び込んで、実験的な試みを重ね、10月31日(土)のvol.5にはハロウィン企画を予定している。


また、去る7月31日の“GLAYの日”には、函館の活火山・恵山での野外無観客ライブを実施し、GLAY Official YouTubeにて公開。様々な形でコンテンツを制作、発表し続けている。

GLAYの活動からは、支え続けてくれたファンへの感謝、そしてさらに視野を広げ、社会貢献への強い使命感を感じ取ることができる。2011年の東日本大震災以降、東北へ寄り添う姿勢が揺らぐことはなく、2014年の20周年イヤーには10年ぶりの“GLAY EXPO”を仙台で開催し、東北史上最多となる5万5000人を動員した。

記事を書く者として自戒しなければならないことでもあるのだが、集客規模の拡大ばかりが注目を集めてしまい、メンバー自身が開催意義を見出せないでいたGLAY EXPOを“祈りと鎮魂の場”として再定義し、地域の復興に捧げたのである。

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