柚月裕実の「Weekly“J”」#5<11月29日〜12月5日>
アイドルファン歴25年超のアイドルウォッチャーの筆者が一週間の出来事からトピックを紹介しようというこのコーナー。今回は11月29日からの一週間をウォッチします。【関連記事】ジャニーズWESTの“おバカ”ぶりと即興コントがしっかり面白い
今回注目したのは、HiHi Jetsのメンバー 高橋優斗。
“しゃべくり”レギュラー陣からの答えづらい質問にどう返答?
11月30日に『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演。「本日のゲストは、あのジャニーさんが最後に推したジャニーズJr.です」とカンペで紹介を受けて登場。この日の放送回では、前半に大泉洋が出演。相変わらずの“大泉節”でひとしきり盛り上がったあとに、単独で出演した。濃いブルーのベルベットジャケットに、首元にはボリューミーな蝶ネクタイをつけた高橋。有田哲平から、マッチ、手越、山Pという、リアクションに困るワードの先制攻撃。これをノリと笑顔で乗り切った。ジャニーさんの葬儀で近藤真彦、東山紀之、堂本光一に続いて弔辞を読んだこと、また、東のリアコ(リアルに恋をする)、母性本能をくすぐる、弟にしたい存在として注目を集めていると紹介された。
「HiHi Jets高橋優斗の弟検定007」と題して、先輩に可愛がられる極意をクイズ形式で紹介。高橋は、昨年ドラマで共演した片岡鶴太郎と、現在も交流があると明かすと、しゃべくりレギュラー陣がくいついた。
年齢差44歳の片岡とのメールで心掛けていることは、片岡のライフスタイルに合わせて夜中に送ること。そして、尊敬する人の情報は常に入れておくことも付け加えた。
続いて、オーディションの特技審査で一か八かで披露したモノマネについて。ジャニーさんが野球好きであることを知っていた高橋は、巨人の坂本勇人選手のバッティングをしてみせたという。
中居正広とのキャッチボール
12月1日には、笑福亭鶴瓶と中居正広がMCを務める『ザ!世界仰天ニュース』に出演。この日は2時間のスペシャル枠。ゲストには俳優の坂口健太郎、そしてフワちゃんとなかなかの濃い面々。中居から「さあ高橋くん!」と振られると、「よろしくお願いします。こんにちは、お願いします」と明るい挨拶。「ズボンの丈短いんじゃない?」と中居先輩からの変化球でさっそく笑いが起こったスタジオ。
高橋は「僕、中居さんのことをめちゃくちゃ尊敬していて、いちばん……」と、全てを語らないうちに「大丈夫?」「尊敬しなくて大丈夫!」と中居が打ち返した。SMAPとしてだけでなく、個人としてもバラエティでやってきた中居先輩は手ごわい。
その後も高橋は「ジャニーさんに、入所して3カ月くらいの時に、『YOUは中居をリスペクトしてやってったほうがいい』って言われてて」「だから今日初めてやっと中居さんと……初めてなんです」と興奮気味。鶴瓶から理由を聞かれると、「歌とかは別にして……」の前置きに、「早い! 早い! 早いよ、すぐ出すな。じわじわ出せ」と中居先輩のツッコミ&さりげないアドバイス。よく球を見て、最初からバットを振ればいいってもんではない……なんだか野球に思えてきた。
また、「長野(博)顔だね! (堂本)光一も入ってるよね」と脈略を無視した中居の突然の変化球に驚きつつ、「ハイブリッドでやっていきたいと思ってます」。「本当に中居さんのことを尊敬していて、大事にしていきたいんですけど」と話すも、中居は「話してる感じが慣れてるなぁ」「20歳だよ!?」とゲスト陣に話を振りつつ、「こんなにしゃべれるってすごいわ!」。
なかなか質問にたどり着けない高橋だったが、「中居さんに本当に聞きたくて、あのジャニーさんにずっと5年くらいほぼ毎日中居さんの話を聞かされたくらい。中居さんが若い時ですよ、音楽番組に出演したときに緊張して全く喋れなかったと。でもそれが悔しくて悔しくて毎日勉強してたって聞いたんですけど、それ本当ですか?」
「それ、ウソだね」「まぁ俺、天才型だから。努力とかしねーし。
ドキュメンタリーで見えたグループでの高橋の素
顔今年1月31日、2月7日に放送された連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)では、2週にわたってHiHi Jetsに密着した。高橋がジャニーズ事務に入所したのは2015年5月2日。メンバーは2009年に橋本涼、井上瑞稀が、作間龍斗と猪狩蒼弥は2013年と、メンバー内ではいちばん遅い入所の高橋。ダンスや歌のレッスン経験も足りないままユニットに加入、センターを任された。
他のグループとは異なり、ローラースケートでのパフォーマンスが特徴のHiHi Jets。ダンスならば多少の差もフォーメーションなどでカバーができたかもしれないが、ローラースケートを乗りこなすのは必須条件。番組では、他のメンバーと比べて明らかな差が見えてきた。バンクと呼ばれる傾斜を滑り降りる場面で苦戦を強いられ、何度も転倒。固い床に身体を打ち付けられながら、地道なレッスンを重ねていた。
高橋は「僕たちは画面に映っていますけど、僕たち以外の人もたくさん朝からやってくださって……」と、裏方の仕事があってこそ成り立つことを言葉にした。
15歳まで野球一筋だった高橋。ポジションはピッチャー。今回のバラエティ番組ではゲスト出演ではあったが、物怖じせずに“どんとこい”と言わんばかりの構えたスタンス。飛んできたボールを打ち返したり、持ちネタや質問を準備しつつ、トークの流れで何かしらのエピソードを残していた。その姿は、選手の動き、試合全体を見ながら配球を組み立てるゲームメーカー、キャッチャーらしい動き方に思えた。
二十歳前後のメンバー5人と共に目指すのは、伝説のグループ。高橋のキャッチャー力も、グループの成長に大きく生きることだろう。
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柚月裕実
Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。
@hiromin2013