
※本文にはネタバレがあります
『ネメシス』第2話 HIP HOPは涙のあとに
櫻井翔演じるポンコツ探偵・風真尚希と、広瀬すず演じる天才過ぎる助手・美神アンナがバディを組み、超難解事件を解決していくドラマ『ネメシス』(日本テレビ系 / 日曜よる10時30分〜)。第2話も上原黄以子(大島優子)のドリフト、風真のサクラップならぬカザラップもキマって、痛快に事件を解決に導いた。【前話レビュー】探偵も刑事もクセが強い! 推理のアンナ(広瀬すず)×話術の尚希(櫻井翔)令和のバディ誕生
探偵事務所ネメシスを訪ねてきたのは、まだ幼い中学生の神谷節子(田牧そら)。
「あかぼしの家」で撮った兄の写真をみせると、栗田一秋(江口洋介)が即座に反応した。写真を手にC.E.O ROOMに入った栗田。「やろう。その依頼、探偵事務所ネメシスが引き受けた」とあっさり快諾。写真に写る景色にピンときた栗田。よほど見ていないとこの反応はできないはずだ。
「節子ちゃんごめんね、これ社長の趣味でさ~」と、左腕を窓において、得意げに運転する風真。カーステレオからはHIP HOPが流れていた。みんなで樹に関係のある場所を探っていくうちに、クラブ「P.O.P」にたどり着いた。
「Yeah、Yeah、Yeah! 初めてやっちゃってる これサイファー? I’m アンナ 覚えてくださいな。まだまだ駆け出し探偵見習い、追いかける謎、まだわからない。こっちは名探偵風真尚希、実は苦手、朝の早起き」。何気にしっかりと韻を踏んでサイファーに興じるアンナ。腕を組んで少し硬めの表情の風真、「もう!」のタイミングがバッチリ合っていた。
この甲斐あってか、最近樹は西園寺佑(菅原健)らの半グレ集団とつるんで振り込め詐欺に加担しているとの噂を入手した。ちなみに、樹を演じた窪塚愛流は、苗字のとおり父は窪塚洋介。本作がドラマデビューなのだそう。パパ譲りの鋭い眼差しが印象に残った。
新たなメンバー道具屋の星憲章
道具屋の星憲章として第2話から登場した上田竜也(KAT-TUN)。今回は依頼を受けて、追跡に必要なシールタイプの小型GPSを作ってくれた。ゲーミングチェアに座り、口数少なそうな、いかにも“職人”らしい雰囲気。しかし、アンナのモノマネがツボに入ってかわいらしい笑顔をみせ、ネメシスのために10分の時間をくれた。そして「情報屋じゃない」と言っていたが、有力な情報も仕入れられそうだ。が、風真とはどんなふうにして出会ったのだろうか。
サクラップならぬカザラップ
依頼を受けて、樹の足取りを追ってクラブで事情を聞いていた風真。事情を探ろうとメモを取り出し、サイファー仲間の話を聞いているうちにアンナがラップを始めた。ここでは披露せずに、最後の最後で樹のためにラップを披露した風真。事件が解決し、後悔の念にかられて泣き崩れた樹。風真のフォロー、そしてアンナのヒューマンビートボックスで立ち上がり、親がおらず兄妹で必死に生きてきた心情、夢をぶつけた。カメラがぐるりと彼らを映す……まるでMVのようだ。
続いて、風真がラップで「若い頃ならあるよそりゃ間違い あちこちいって迷いこそがはじまり」と肯定しながら、諦めるなとメッセージを伝えた。相手にメッセージを届けるためならば手段は選ばない、か。
アンナ「風真さんもラップできたんですね」
風真「うん、昔やってたからね、カザラップ」
「能ある鷹は爪を隠す」を得意げに伝えていた。カザラップとサクラップ、「能ある鷹は爪を隠す」に「研いだ爪隠し牙を剥く」、SNSでは嵐の楽曲とを重ねた声も多数みられた。
「あぶない刑事だな!!」
第1話から気になってた千曲鷹弘(勝治涼)と四万十勇次(中村蒼)……ならぬ、タカとユウジ。今回はようやく(?)仕事らしい仕事というか、拳銃で数発発砲して金庫を開けてくれた(本物の500万が無事に返ってきた!)。“あぶ刑事”といえば、カーチェイスに続いてガンアクションも見どころの一つだった。人を撃たずに金庫。誰も傷つけないのが現代らしい。前回に続いて風真とアンナに「何者?」と問うていた。
2002年4月15日
「どこ行ったんだよ、始」ーー冒頭で栗田が、行方がわからない美神始(仲村トオル)を想っていた。そして遡ること、2002年4月15日の回想シーンが流れた。始が運転する車の後部座席に座り、陣痛で苦しそうな美馬芽衣子(山崎紘菜)。隣でお腹をさするようにして、付き添っていたのが神田水帆(真木よう子)だった。目の前に現れた動物を避けようとハンドル操作を誤った始、車は衝突。
どういう状況か、ほどなくしてやってきたのが栗田と風真だった。すると現場から走り去った黒いSUV車。始が運転していたセダンは、ボンネットが衝突時の衝撃か、つぶれつつもれ開いていた。そしてトランクが開いていた。車のドアは閉まっているのに、車外に放り出されたかのように、助手席側の前タイヤ付近で横たわっていた芽衣子。顔面には血が流れていた。「カンケン…カンヨウコ」と、芽衣子が何かを伝えようとしている。美神始と神田水帆の姿はなかった。

栗田の裏の部屋には、相関図が作られているのだが、美神アンナの写真に「2002年4月15日」。美馬芽衣子の写真と共に、「1978年5月9日生」「A+ GE10.6」の文字。芽衣子の腕のタグと、血で汚れたようなタグも袋に入れてピン止めされていた。
今回、「あかぼしの家」によって美馬芽衣子のことが少しみえてきた。
道具屋の星憲章がアンナのネックレスに反応していたが、ここからどんな情報が得られるのか。始を筆頭に、事件を紐解くキーとなりそうだ。
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※第3話のレビューを更新しましたら、エキレビ!のツイッターにてお知らせします
●第3話あらすじ
ラッパー志望の青年=樹(窪塚愛流)の冤罪を、見事に晴らした【探偵事務所ネメシス】(第2話)。2度も事件を解決し、さぞ大忙しの日々……と思いきや、屋上でのんきにカラリパヤット(インドの古武術)に興じる天才助手=美神アンナ(広瀬すず)と、社長の栗田一秋(江口洋介)。そして「あ~熱っぽい(ゴホゴホ)」と分かりやすい嘘をついて、早退していったのはポンコツ探偵=風真尚希(櫻井翔)。怪しんだアンナ&栗田が尾行すると、おなじみ”チームネメシス”の一員=黄以子(大島優子)と、横浜・八景島シーパラダイスで仲良くデート!? 怒りに震える栗田だったが、実はシーパラは未曽有の危機に陥っていた! “
ボマー”と名乗る連続爆弾魔から、「爆弾をしかけた。明日までに2億円を用意しろ」と迫られていたシーパラ。園内を楽しむ1万人の客を人質にとられ困り果てた社長の太宰(浅野和之)は、旧知の風真が“磯子のドンファン殺人事件”(第1話)を解決したと知り、救いを求めてきたのだ。あまりに危険な状況にアンナを今回の捜査から外す栗田。ぶーたれるアンナだったが、園内で美人理系大学生=四葉朋美(橋本環奈)と運命的に出会い意気投合。
そして失踪中のアンナの父=始(仲村トオル)とは一見何の関係もなさそうな連続爆弾魔事件が、一体どう繋がっていくのか……。まだまだ先の読めない展開をじっくり注視すべし!
番組情報
日本テレビ系『ネメシス』
毎週日曜よる10時30分〜
出演:広瀬すず(プロフィール) 櫻井翔(プロフィール)
江口洋介(プロフィール) 仲村トオル(プロフィール) 真木よう子(プロフィール)
橋本環奈(プロフィール) 石黒賢(プロフィール)
山崎紘菜(プロフィール) 上田竜也(プロフィール) 大島優子(プロフィール) 勝地涼(プロフィール) 中村蒼(プロフィール) 富田望生(プロフィール)
総監督:入江悠
監督:片桐健滋 / 岸塚祐季
脚本:片岡翔 / 入江悠
音楽:横山克
製作著作:日本テレビ
番組サイト:https://www.ntv.co.jp/nemesis/
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柚月裕実
Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。
@hiromin2013