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『おかえりモネ』菅波先生にドキドキ♡ 私にも雨の降る仕組みについて教えてください

『おかえりモネ』第5週「勉強はじめました」

第23回〈6月16日(水)放送 作:安達奈緒子、演出:桑野智宏〉

※本文にネタバレを含みます

「アイデア、出だね」
森林組合の職員・山崎(佐藤真弓)に言われて、百音(清原果耶)はにっこり。

【関連レビュー】『おかえりモネ』のあらすじ・感想(レビュー)を毎話更新(第1回〜第23回掲載中)

百音のアイデア――小学校の学童机の製作に登米の広葉樹を使う――がうまくいくかもしれない。まずはサンプルを作ることになった。

森林組合の仕事の傍らで気象予報士の勉強もはじめる百音。菅波(坂口健太郎)の助言に従って絵本から入るも、絵本ですら難しく悩んでいると菅波が手を差し伸べる。

無愛想な菅波が意外と熱心で、コップと氷で雨の仕組みを丁寧に教えてくれる。「次回は雲ができる仕組みについて考えましょう」と言って去っていく菅波。「次回……」と復唱する百音。のぞきこんだコップの中の氷がちょっと溶けて音を立てて、エモかった。

『おかえりモネ』は学習ドラマ

学童机のサンプルを作ることにした百音たち。ナラを使うことになり、木の伐採作業員たちに会う。

山の上から見る風景は最高。重機で木を伐採していく作業も圧巻。山番頭のクマさんこと熊谷(山本亨)は、雨が降りそうなので今日は作業しないと言う。すごく晴れているのになぜ?と不思議に思う百音に、「山の雲は下から来る」と言うクマさん。地形によっても天気が違うと言う。いったいどういうことなのだろうか、百音にとってはわからないことだらけ。

百音は「てんきのふしぎ」という絵本を買って、組合に隣接されたカフェ「椎の実」で読み始める。その周りを、絵本から飛び出した雲や風の絵がくるくる回る。

絵本を読んでも天気の仕組みがピンとこない百音。気象予報士の試験の本と見比べてもちんぷんかんぷんで、困っていると、菅波が偶然、忘れ物を取りにやって来た。

「まず、雨の降る仕組みがわかりません」と質問する百音に、菅波が噛み砕いて教える。医者の菅波にとって気象学は専門外だろうけれど、説明はわかりやすい。図に描いたり、コップと氷を使ったり具体的で、他者にものごとを伝える能力に長けていることがわかる。菅波の身振りに、医師は患者に難しいことをわかりやすく伝えないといけない仕事であることを実感した。

『おかえりモネ』は人間ドラマの中に、山と海に囲まれた宮城県の魅力と天気の知識が盛り込まれている。ドラマと情報をかっきり区切るのではなく、また、お固い教養番組や情報番組にならないように柔らかく、あくまでもドラマの中に溶け込ませようとしている努力を感じる。

菅波とのちょっとドキドキな感じとお勉強を合わせることで堅苦しさが少し緩和されるし、百音の好奇心が動いていくにつれて、視聴者も一緒に宮城と天気の魅力にハマっていく。清原果耶の絵本を読む声もやさしく、聞き心地がいい。カフェに灯ったランプもきれいだった。

天気の知識は確かになかなかムズいが、興味深くもある。近年、日本の気候が変わってきて、夏は猛暑になり、ゲリラ豪雨も増えているから余計にそう感じる。暑さや雨の仕組みを知ることで、対処の仕方が発見できるかもしれない。天気を知ることは、今の時代に必須である。

『おかえりモネ』菅波先生にドキドキ♡ 私にも雨の降る仕組みについて教えてください
写真提供/NHK

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NHK「連続テレビ小説」第104作目の作品。宮城県気仙沼市の離島・亀島で育った清原果耶演じるヒロインの永浦百音が、気象予報を通じて幸せな「未来」を届ける希望の物語。2021年5月17日~10月29日放送。

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