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SixTONES ノンジャンル・ボーダレスな2ndアルバム『CITY』は随所に6人のセンスが光る傑作

SixTONES ノンジャンル・ボーダレスな2ndアルバム『CITY』は随所に6人のセンスが光る傑作
(c)Sony Music Labels

SixTONESが1月5日に2ndアルバム『CITY』をリリース

街が目を覚ます「8am」、愛する人と迎える朝。サイレンがけたたましく響く夕暮れ、街を飛び出し「Fast Lane」を目指す。レコードの針を落とし、グラスを傾ける夜に響くは「マスカラ」――。

SixTONES、2ndアルバム『CITY』が1月5日にリリースされる。コンセプトは「CITY」。「歌(主人公)の数だけ物語があり、それが交錯する場所を“街(CITY)”と呼ぶ」と掲げたように、2作目のアルバムでは、メンバーの表現力をはじめ、選曲に曲順と随所にSixTONESならではのセンスが光る。

アルバム『CITY』は全形態共通の12曲に加えて、初回盤Aは「Papercut」「Takes Two」の2曲、初回盤Bはユニット曲「LOUDER」(Jesse×Shintaro Morimoto)、「真っ赤な嘘」(Hokuto Matsumura×Yugo Kochi)、「With The Flow」(Taiga Kyomoto×Juri Tanaka)の3曲、通常盤には「Cassette Tape」「Dawn」「Strawberry Breakfast (CITY ver.)」の3曲を収録。

ROCKにEDM、バラードなどジャンルの壁を飛び越えて盛り込んだほか、サブスクをきっかけに世界的に注目を集めるCITY POPを取り入れるなど、1作目の『1ST』に引き続きノンジャンル・ボーダレスな作品に仕上がっている。

ユニークなのは全形態共通の楽曲を、Sunrise、Sunset、Nightとして形態ごとに曲順のスタート位置を変えて収録(曲中にはMidnightパートも)と、ここでも捻りを利かせる。どのセクションを頭にもってきても成立するのは、一つひとつの選曲にこだわりを持つ彼らならではだろう。

ラインナップも、「僕が僕じゃないみたいだ」を筆頭に、常田大希(King Gnu / millennium parade)が楽曲提供した5thシングル「マスカラ」に、気鋭のクリエイター"くじら" による「フィギュア」(カップリング曲)と2021年のシングル曲に、2022年1月7日公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』日本語吹替版主題歌の「Rosy」と話題作が並ぶ。

この他にもジャンルを問わず、様々なストーリーを描いた楽曲が盛り込まれている。失恋を歌った「Cassette Tape」もあれば、ジェシーから森本慎太郎、京本大我と力強い声で歌い継ぐ「Dawn」のような重厚感溢れるワイルドロック、ゴスペル調で自然と体が動いてクラップしたくなる「Good Times」、もっと弾けたいならば夜のはじまりにぴったりなディスコチューン「Odds」、京本の伸びやかな歌声がクラブフロアへと誘う「WHIP THAT」も。

中でも印象的なのが「Ordinary Hero」「Your Best Day」。小さい頃に憧れたスーパーヒーローではなくても誰でもヒーローになれるというメッセージをCITY POPに乗せた「Ordinary Hero」。軽快なリズムの「Your Best Day」は、いつも自然な流れで前を向かせてくれるSixTONESらしいエールソング。

12月24日から24時間の生放送『第47回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』で聴かせてくれた取り組みをはじめ、誰とでも分け隔てなく仲良くなったり、音楽を通して心を通わせたり。誰かのために、と熱く思いやりに溢れる精神、24時間完走した奮闘ぶり…いつでも笑いを忘れずに、楽しもうとする彼らの姿によって楽曲も説得力が増す。

SixTONES ノンジャンル・ボーダレスな2ndアルバム『CITY』は随所に6人のセンスが光る傑作
(c)Sony Music Labels

ユニット曲の聴きどころ

そして、SixTONESのアルバムの楽しみの一つ、ユニット曲も3組の楽曲が初回盤Bに収録されている。すでにYouTubeでダイジェスト映像が公開されているが、初回盤BにはフルMVも付属。

NEW JACK SWINGというジャンルに挑戦したジェシーと森本の「LOUDER」は、踊れる二人によるハードダンス・チューン。気持ち良さそうに踊るダイナミックなダンスをステージでどんな風に披露するのか、ライブが待ち遠しい。

ハードな楽曲とは対照的に、和テイストの不思議な世界観を持つ「真っ赤な嘘」を歌うのは松村北斗高地優吾。YouTubeやTikTokで注目を浴びる和ぬかが手掛けた歌詞は、ネガ・ポジにキャラ分け。松村の繊細で透明感ある歌声と、高地の温もりを感じる優しい歌声を響かせる。吸引力ある楽曲のように、振り付けや映像にも釘付けに。

一方、ギター演奏を京本大我、RAP詞を田中樹が手掛けた「With The Flow」。MVでドライブにでかける田中、たくさんのレコードを背に、歌いギターをかきならす京本。京本の伸びやかな歌声と田中の心弾むラップが開放的な気分に。耳で聴いて楽しむほか、フルサイズMVにライブパフォーマンスと楽曲をとことん楽しめるのはアイドルならではだ。

1stアルバム『1ST』を改めて振り返ってみると、SixTONESのスタイルを打ち出す一方で、限定盤にはジャニーズJr.時代のオリジナル曲も盛り込み、SixTONESの軌跡や一つの区切りを感じる側面もあった。2作目『CITY』は、程よく肩の力を抜きつつチャレンジする姿勢を感じた。

“歌(主人公)の数だけ物語があり、それが交錯する場所を“街(CITY)と呼ぶ”と掲げた『CITY』。リスナーの様々な心情、日常のシーンに寄り添う楽曲が並び、SixTONESの音楽がより身近に感じられた。「Strawberry Breakfast(CITY ver.)」も収録され、再び“主演女優賞”をもらったように、SixTONESの音楽と共に自分を主人公にした物語を作っていけたら……そんなことを思った。

音楽へのこだわり、歌唱から伝わる6人の表現力がより具体的に感じられる『CITY』。シングル、アルバムと毎日聴いても不思議と飽きることのない彼らの音楽。愛すべきSixTONESの作品と共に2022年も幸せな幕開けを。
(柚月裕実)

<収録曲など詳細>
SixTONES『CITY』商品概要

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