日米関税交渉でトランプ米大統領が「コメ75%増」と米国からの日本のコメ輸入を大幅に増やす旨を発したことに石破茂総理は23日の記者会見で「政府としては既存の制度、MA(ミニマム・アクセス)制度の枠内で、我が国のコメの需給状況なども勘案しながら、必要なコメの調達を確保していくということ」と述べた。
そのうえで「枠内なので、その中でアメリカからのミニマム・アクセス米の調達の割合を増やすというようなことだと思っていただいて結構」と説明。
「今回の合意について、農業を犠牲にするというようなことは一切含まれておりません」と断じた。
記者団から実質的に割合を増やすということではないかと問われ「割合と数量は違いますよね。ミニマム・アクセス米の中で、どの国から幾らということは我が国が決めること。ですから、輸入の数量はあくまでミニマム・アクセスの中で、その枠の中でどの国からどれだけどんなものをということは、我が国の裁量で決めること」とMA米の範疇で収まる話と強調した。(編集担当:森高龍二)