沖縄県名護市辺野古での新基地建設を巡り、16日の参院予算委員会で立憲民主党の有田芳生議員が埋め立て計画地のうち海面から水深90メートルまでマヨネーズ状の軟弱地盤とされる「B27」地点の調査を強く求めた。政府側は「B27」地点でのボーリング調査はしていない。


 「B27」地点の軟弱地盤対策に必要な調査が行われていないことは、沖縄県の玉城デニー知事が設計変更を不承認にした理由の一つになっている。


 有田議員はマヨネーズ状の軟弱地盤のところにコンクリートの護岸を造ろうとしているわけで、もし仮にできたとして、専門家の調査では『震度1で崩れる』。なぜ、B27地点でボーリング調査をやらないのか、と調査を求めた。


 防衛省の土本英樹整備計画局長は「有識者で構成される技術検討会で土の強度の設定方式において適正なものと意見を頂いている。護岸等の構造物の設計にあたり十分なものと考えている」とした。


 有田議員は省内調査で東京工業大学名誉教授(土木工学)の日下部(くさかべ)治氏は「追加調査が必要」と土質試験の追加の可能性も指摘しているとし「防衛局はこの日下部鑑定書を技術検討会に提出すらしていない。都合の悪い報告書は提出せず、工事を進行させている。報告書を握りつぶしているんじゃないのか」と非難した。


 岸信夫防衛大臣は日下部氏の鑑定書の技術検討会への提出の有無には答えず、「さまざまな意見は承知している」と述べるにとどまり、「沖縄防衛局において(国交大臣に対し、沖縄県知事の設計変更不承認に対し、行政不服審査法に基づく)審査請求をしているので、詳細は控える」などとした。


 その一方で「抑止力を維持しながら、普天間飛行場の危険を除去するためには、辺野古への基地建設が唯一の解決策。地元の理解を得る努力をしながら、工事を進める」と建設ありきを露わにした。(編集担当:森高龍二)