A級戦犯を合祀する靖国神社の春季例大祭に岸田文雄総理は21日、「内閣総理大臣・岸田文雄」の名で「真榊」を奉納した。例大祭中の参拝はしないとしている。


 一方、タカ派で知られる高市早苗自民党政調会長は参拝した。また安倍晋三元総理も参拝した。安倍元総理は「ウクライナでは祖国を守るために多くの人たちが命を懸けて戦っている。そういう勇気ある尊い犠牲の上に国が守られている」と取材陣に語ったことが報道されている。


 ただ、ウクライナは侵略されている立場、先の第2次世界大戦での日本の戦いは侵略戦争で、戦う立場が逆であることを踏まえる必要があり、反省が伴わなければならない。


 昭和天皇はA級戦犯の靖国神社への合祀に不快感を持っていたことが「富田メモ」などで裏付けられている。

1978年10月17日にA級戦犯が合祀されたが、昭和天皇は1975年11月21日の親拝以降、靖国神社に足を運ばれたことはなかった。以降、歴代天皇は親拝されていない。


 聯合ニュースは21日、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権の外交部長官に指名された朴振(パク・ジン)氏が記者団に『靖国神社は日本の過去の侵略戦争を美化する場所で、戦犯が合祀されている場所』。『日本は過去の歴史を直視し、謙虚な反省、姿勢を見せなければならない』と述べた」ことと報じている。(編集担当:森高龍二)