【前編はこちら】元SKE48の大矢真那がアイドルをプロデュースする理由「アイドルとは、アイドルという職業」
【写真】アイドルを全面プロデュースする元SKE48・大矢真那【5点】
――大矢さんがプロデュースするアイドルの、オーディション要項の書いてあるサイトを見ると、「演技力向上に力を入れる」と書いてありました。それはなぜですか?
大矢 例えば、(松井)玲奈(元SKE48)は、演じているわけではないのでしょうけど、ここぞという場面でメラメラした自分を見せきました。一方で、私は演じることがすごく苦手でした。泣く場面じゃないのに泣いてしまったり、笑ってはいけない場面で笑ってしまったり。そんな自分が嫌でした。そんな場面でしっかり自分を演じられることって、アイドルとして大事だと思うんです。
――松井珠理奈(元SKE48)さんから連絡はありましたか?
大矢 ありました! 私がアイドルグループをプロデュースすると発表されて、すぐに電話が(笑)。「何かあったら私が振り付けも作詞もするから! お友達価格でいいよ!」って。ただ、珠理奈は予算的にどうかなと思って、「ちょっと保留ね」と言っておきました(笑)。
――SKE48の卒業生も協力してくれそうですか?
大矢 後藤理沙子ちゃんは卒業後もずっと仲良しなんですけど、理沙子はアイドル好きということもあって、「関われることがあったら言ってください」って。かおたん(松村香織)もズバズバ意見を言ってくれていて、「こういうことしないと、やってけないよ!」って(笑)。アイドルを経験しているからこそ分かることもあるので、聞く耳を持っていたいです。あと、私は女子校育ちで、SKE48も女子だけのグループだったから、仲間がいてくれる環境のほうが楽しみながらやっていけるんです。卒業して4年くらい経ちましたけど、いまだに寂しくて(笑)。
――アイドルグループは数多く存在するので、今から立ち上げるとなると苦労することも予想されますが、そのあたりは?
大矢 やるからには闘っていかないといけないなと思います。コロナ禍なのでライブハウスもたくさん入場できないですし、難しさを感じることはあるでしょう。でも、立ち上げるからには、「あのグループって強いよね」と言われるようなものを目指します。
――プロデューサーとして、自分に必要だと思うことは?
大矢 語彙力です。昔からそうなんですけど、私は思ったことをすぐ言葉にできないんです。じっくり時間をかけてブログを書く、というようなことはできるんですけど、それでは足りないなと。卒業して4年も経ってるのに、まだ変わっていません(笑)。
でも、変わった部分を挙げるなら、人任せにはしなくなったことです。今回のプロデュースにあたっても、すべての話に自分を入れてもらうようにしています。
――卒業後のSKE48は気になっていますか?
大矢 自分が卒業したグループですから、気にはなります。でも、自分から情報を取りに行くことはあまりしないかな。今のSKE48は、今のメンバーのものだから、アイドルグループのひとつとして見るという感じです。
でも、えごちゃん(江籠裕奈)のソロLIVEは配信で5~6回観ちゃいました(笑)。えごちゃんが泣いてる姿がかわいくて! さすがえごちゃんだなと思って。
――結成されるグループには目標を作りますか?
大矢 その都度、決めたいと思います。この段階まで来たら、次はこれというふうに。そうやって、ファンの方と一緒に歩いていくコンセプトにしたいです。