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古沢は2002年に脚本家としてデビューし、脚本を担当した映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。ドラマも『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンJP』(2作ともにフジテレビ系)などの人気作も手がける、いま話題の脚本家だ。
ついに大河ドラマに進出した古沢だが、以前公開されたNHKの公式YouTubeチャンネルのインタビュー動画では、徳川家康をテーマにした理由について触れている。
古沢は「とにかく徳川家康という人の人生がめちゃくちゃ面白いということに尽きる」と前置きし、「狡猾さと我慢忍耐で天下を手に入れた人みたいな印象が、たぶん多くの人の印象」「そうじゃなくて波乱万丈で、ピンチピンチの連続の人生、彼自身の腹のくくり方とか頭の良さとか、そして周りに助けられたりとか、そういうことで何とか生き延びていった人物として描いたら、ドラマの主人公としてこれ以上ないぐらいふさわしい」とコメント。
また、「ぼくが家康という人物を考えていく中で、“ナイーブで頼りないプリンス”という風に、一言でいうとそういう人物像として始めたいなということを考えていた」と語っている。
さらに“キャスティングで意識していること”として、「“台本上の人物”と“俳優さんの個性”がミックスしたときにどういう“スパーク”が起こるかということ」と持論を展開。徳川家康に対する想いだけでなく、俳優を人選する際のこだわりも明かしていた。
古沢の脚本論が垣間見えた取材だったが、以前に脚本を手がけた舞台『幻蝶』のインタビューでも“発想のきっかけ”についてコメント。例えば「何かひとつのことに情熱を燃やしている人っていうのは昔から魅力を感じているので、そういう人を描きたいなっていうのは基本的にある」と話している。
また物語を作るにあたって“虫”に強いこだわりがあるようで、「虫っていうものを芸術とかエンターテインメントのモチーフにするっていうのが結構日本人独特の文化」「他の国の人が作れないようなものができるんじゃないか」とも明かしていた。『どうする家康』に虫が登場するのか、意識しながら観ても面白いかもしれない。
古沢は『どうする家康』を期待するファンに対し、「歴史が大好きな皆さんも、それから歴史のことを全く分からない皆さんも何の予備知識もいりません」と語っている。ぜひ同作をチェックして、古沢ワールドを堪能してみてはいかがだろうか。
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