2月8日(水)、「安田大サーカス クロちゃん×みなみかわの”絶対に病まない”トークイベント」が渋谷ロフトヘブンで行われた。これは書籍『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる! クロちゃん流モンスターメンタル術30』の発売を記念して開催されたもの。
会場にはキャリア初期から追いかけている熱心なマニアから『水曜日のダウンタウン』(TBS系)新規と思われる若い女性ファンまで、実に幅広い層が集結。さすがにお茶の間を席捲する“時の人”だけあるなと唸らされた。

【写真】本人曰く「令和のロミオとジュリエット」デート中のクロちゃんとリチ【4点】

「『絶対に病まない理由』というタイトルのメンタル本を出すという話だったのに、気づいたらアタマに『日本中から嫌われている僕が』とかいう意味不明なフレーズがついていましたからね。これは出版社の騙し討ちに遭ったようなもの。記者の方から『キャッチーなタイトルですね』と言われることもありますが、僕自身は全然納得いっていないです」

いきなり憮然とした表情で語り始めたクロちゃん。それに対し、ゲストで登場した同じ事務所の後輩芸人・みなみかわは「ホンマに日本中から嫌われていたら、こんなにお客さんは来ないですから。
そういう意味では、実にイヤらしい商売をしますよね」と会場を見渡しながら妙な感心をしていた。

その後も松竹芸能が誇るスキンヘッドの大男2人は、アルコールが入っているということもあって“絶口調”でトークを展開。「安田大サーカスの歩み」「団長安田からのハードすぎるしごき」「嘘つきになった経緯」「クロちゃんのメンタルが強靭な理由」などをテーマに、観客を笑わせつつ様々なエピソードを開示していく。

そうした中、みなみかわは度肝を抜かれた出来事として一緒に食事をしているときの“奇行”を明かした。少し薄汚い中華料理屋で食事を待っていると、クロちゃんが唐突に複数のサプリメントを床にブチまけ、しばらくすると何事もなかったようにそれらを口の中に放り込んだという。

「今は公園の砂場とかも無菌状態にしているじゃない。
あれって絶対よくないと思うんだ。ちょっとは身体に菌を入れないと、人間として抵抗力がなくなっちゃうからさ。メンタルを強くするためには、まずはフィジカルから鍛えないと」

クロちゃんの独特すぎる哲学に観客が戸惑っていると、話は最近話題のTKO・木下隆行のエピソードに。当時、ある収録の際にクロちゃんが木下のエピソードを話し、それが滑ってしまい、収録後に楽屋へ謝罪に行くと、木下は土下座するクロちゃんの頭を革靴で踏み付けたと、どこからか外部に伝わり、大きく報道されてしまった。

しかし現場に居合わせたみなみかわによると、「楽屋に謝りに行くこと自体をクロちゃんは固辞していた」「しかし楽屋に入ると自分から頭を差し出して踏まれにいっていた」「実際はいわゆる芸人同士のお約束みたいなノリで殺伐とはしていなかった」など報道とは異なる点が相当あるそうだ。

一方のクロちゃんは「謝るつもりはなかったけど、楽屋のドアを開けてみたら木下さんが鬼の形相……いや、違うな。
太っているから豚の形相で睨むものだから、土下座せざるをえなかった」と憎まれ口を叩きながら反論。どちらかというと木下に同情的なスタンスのみなみかわは、「それにしたって木下さんがパワハラだと世間から叩かれている間、ずっとだんまりを決め込んでいたのはひどすぎる!」とポジショニングだけは巧みなクロちゃんのクズぶりを糾弾したのだった。

なお、クロちゃんは数か月前に木下と仕事で一緒になることがあり、「久しぶりやな」と楽屋で挨拶されたという。その際は「踏まれたことで首が左側に傾いた気がするので、今日は左側から踏んでください」と懲りずに懇願したものの、「勘弁してくれ……」とさすがの木下も苦笑い。転んでもただでは起きない図太さは、さすがにモンスター級メンタルの持ち主である。

ファンからの質問コーナーでは、話題の新恋人・リチについても言及するクロちゃん。
“令和が生んだNo.1バカップル”と一部から称されるだけあって、惚けたコメントの数々に会場からは失笑が絶えなかった。

「リチはキスをするとき、吸ってくるんだよね。最初はどうしてだかわからなかったんだけど、そうすることで俺の匂いが消えるらしくて(笑)。結婚後の財産管理? 基本はサイフもバラバラでやっていくつもりです。リチは働くのが好きみたいだしさ。幸いなことに『私が稼いでクロちゃんを守りたい』と言ってくれるので、そこはお言葉に甘えようかなと」

なお、イベントの最後には2月22日に大阪でも出版記念イベントを行うことを電撃発表。
しかもゲストは書籍の中でも熱いコメントを寄せていた“親友”高橋みなみだという。出版不況もどこ吹く風と、自著に重版がかかって勢いに乗るクロちゃん。高度なメンタル管理術に感服する者は増加する一方で、事務所には企業から講演会のオファーも届き始めているという。日本一バッシングを浴びる男の大逆転劇が、いよいよ始まった。

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