後藤楽々は2015年に7期生としてSKE48に加入。
後藤がこの日、劇場最終公演として出演したのは、チームEの「SKEフェスティバル」公演。オープニングから4曲連続で披露した後、自己紹介のコーナーで各メンバーがそれぞれ後藤との思い出を語ることに。
チームEリーダーの須田亜香里は、3年前の「SKEフェスティバル」公演で後藤がセンターになった時に、「私のことは嫌いでもチームEのことは嫌いにならないでください」と後藤がスピーチしたことを振り返ったところ、後藤本人もその話をするつもりだったらしく、まさかのカブリが判明。即座に土下座して謝罪する姿に、客席は和やかな笑いに包まれた。
斉藤真木子が「お手上げララバイ」をソロ・パフォーマンス後、後藤が末永桜花、野々垣美希と共に登場、「君のc/w」をキュートに披露した。その後もユニット曲でメンバーたちが様々な表情を見せていく。ユニットブロック終了後、「バラの儀式」「女神はどこで微笑む?」を深紅のワンピースでセクシーにパフォーマンスすると、本編はもう後半に。
MCでは「これから変えた方がいいところを教えてほしい」という後藤に、須田が自分のことを「亜香里が~」と名前で呼ぶのを20歳頃にやめたという現実的なアドバイスをし、19歳の後藤は納得。普段「楽々は~」というところを早速「私は~」と実行してみせ、その姿をメンバーも客席も微笑ましく見守っていた。
明るい振り付けで「ハートのベクトル」、しっとりと「キンモクセイ」を歌い本編を終了。

「楽々ちゃん大好きー!」というアンコールの声に再びステージに現れ、着物風衣装で「恋のお縄」「美しい狩り」を披露。研究生の池田楓の2分間MCをはさみ、「大切な仲間と一緒に歌いたいです」と後藤と共に7D2(7期生とドラフト2期生)メンバー全員が登場。後藤が初めてセンターに抜擢された「Gonna Jump」を元気いっぱいにパフォーマンスした。
全員が本当に仲良しだと語る7D2メンバーのトークでは、杉山愛佳が実は後藤のキャッチフレーズはみんなで考えたという裏話を披露。また皆が太陽のようだという後藤のキャラクターで、反省会のピリピリしたムードも一変すると口々に語り、卒業後が不安との声も。
チームEのメンバーで、後藤が初選抜に選ばれた思い出の曲「前のめり」をパフォーマンス後、自身が休業中も後藤と会っていた程仲が良かった菅原茉椰が泣きそうになるのを堪えながら心情を語った。
「年下だけど頼れて甘えられる存在だった」と卒業を惜しみつつ、「楽々が決めたことなので、笑顔で送りだしたい。楽々のこれからとSKE48の応援をよろしくお願いします」と話し、「仲良しの3人であの曲を歌うそうです」と次の曲を紹介。野島樺乃、太田彩夏、そして後藤の3人で「思い出のほとんど」を歌いあげた。この曲は太田彩夏が「卒業ソングで歌いたい」と話していたそうで、後藤のセレクトに太田が涙ながらに喜んでいた。
7D2のメンバーが後藤へ一言ずつ言葉をかけていく中、普段あまり後藤と接点のなさそうな白井琴乃が「人と話すのが苦手だったけど、仲良くなれて嬉しかった」と号泣し、水野愛理は「これからの7D2は私たちに任せてください!」と頼もしい言葉で会場を沸かせた。
また、後藤の父親、母親からそれぞれ手紙も届いた。これは普段なかなかきちんと本音を話すことができない両親の気持ちを知りたかったと、後藤自身がお願いして書いてもらったもの。後藤は神妙な面持ちで聞き入っていた。

そして最後は後藤の挨拶。「メンバーの皆さん、楽々はすごく自由人で迷惑をかけてきたと思います」と始まり、「SKE48に入って、普通だと自分が出会えなかった人たち、自分にはないものを持っている人に出会えて、本当に感謝しています」と語った。また、活動をしていく上で自分の身の周りにいる衣装、メイク、トレーナー、マネージャー、スタッフ、そしてファンにそれぞれ感謝の気持ちを伝えた。
「選抜に選ばれてすぐの頃は、いろいろな感情もあったけれど、総選挙でランクインしてからは気持ちが楽になり、今は清々しい気持ちでこのステージに立てています。家族からアイドルじゃなくなるのがさびしいと言われて、これまで少しでも親孝行できていたのならよかったです。皆さんいつも愛してくださってほんとにありがとうございます。たくさん支えてくれる人がいて、アイドルになれていると痛感していて、感謝しています。本当に今までありがとうございました」と締めくくった。
最後の曲はチームEメンバーと披露する「未来が目に染みる」。

▽公演概要
タイトル:チーム E「SKE フェスティバル」公演 後藤楽々劇場最終公演
開催日時:9月30日(月)18:00 開演
会場:SKE48劇場
出演:相川暖花、浅井裕華、井田玲音名、鎌田菜月、熊崎晴香、倉島杏実、後藤楽々、斉藤真木子、佐藤佳穂、末永桜花、菅原茉椰、須田亜香里、高畑結希(※「高」は「はしごだか」が正式表記/以下同)、谷真理佳、野々垣美希、福士奈央
[Wアンコール(EX.1~)] 上村亜柚香、杉山愛佳、野島樺乃、太田彩夏、片岡成美、白井琴乃、水野愛理
▽セットリスト
- overture
M.1 重力シンパシー
M.2 キミが思っているより・・・
M.3 ほっぺ、ツネル
M.4 SKEフェスティバル
M.5 お手上げララバイ (斉藤)
M.6 君のc/w (末永、後藤、野々垣)
M.7 涙に沈む太陽 (井田、鎌田、佐藤)
M.8 ハングリーライオン (相川、浅井、熊崎、倉島)
M.9 1994年の雷鳴 (須田、谷、高畑、菅原、福士)
M.10 バラの儀式
M.11 女神はどこで微笑む?
M.12 ハートのベクトル
M.13 キンモクセイ
EN.1 恋のお縄
EN.2 美しい狩り
EX.1 Gonna Jump (上村、杉山、野島、太田、片岡、白井琴、水野、相川、浅井、後藤、末永、菅原、髙畑)
EX.2 前のめり
EX.3 思い出のほとんど (野島、太田、後藤)
EN.3 未来が目に染みる