今年6月に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日)の「もう一花咲かせたい元AKBだらけの非公認運動会」から、AKB48のOGたちが大きな話題を呼んでいる。それぞれの道で輝く個性的なOGたちの中でも、番組で大きく爪痕を残した3人にインタビュー。
第1回目は、現在グラビア誌にも引っ張りだこな大和田南那。推されているメンバーだったからこその苦悩とは。
──先日、ファースト写真集『りすたあと』(ワニブックス)発売記念イベントを開催しましたが、大勢のファンが集まったそうですね。

大和田 正直、始まるまで3人ぐらいしか来ないんじゃないかって不安だったんですよ。でも、たくさんの人が集まってくれて安心しました。AKB48時代からのファンもいらっしゃって、知っている顔の多いことにビックリしましたね。中には「5年ぶりだね」って方もいたんです。イベント自体が久々だったので楽しかったですし、『ロンドンハーツ』や最近のグラビアを見て来てくださった方も多くてうれしかったですね。

──写真集は攻めてるカットも多かったですけど、グラビアのお仕事は最初から好きでしたか?

大和田 最初は不安、緊張、苦手で、どう撮られていいのか分からなかったです。でも経験を積んでいくうちに慣れてきて、最近は楽しさの方が大きいですね。

──写真集撮影に向けてやったことはありますか?

大和田 食事制限を始め、体作りはしました。けっこう大変だったんですけど、初めてのハワイ撮影だったので、「ハワイで美味しいものを食べること」を目標にしたら頑張れました(笑)。
現地ではハンバーガー、ステーキ、パンケーキ、チーズケーキなど、がっつり食べました!

──『ロンドンハーツ』でしゃぶしゃぶ食べ放題のお店で大食いしている様子を隠し撮りされて話題になりましたけど、そのまんまの大食いキャラじゃないですか(笑)。

大和田 早起きして寝そうになりながらも食べてましたからね。

──AKB48卒業の理由として「ちやほやされ過ぎて1人でやっていけると思った」と番組で語ってましたが、実際にそうなんですか?

大和田 それもありますけど、当時はアイドル活動の他にお芝居のお仕事も多かったんです。自分的にもそっちの方が楽しくなって、お芝居1本でやっていきたいなということで、高校卒業前の区切りもあってAKB48を卒業しました。その後、今の事務所に入って、女以外のお仕事もさせていただいたら、お芝居1本に決めなくてもいいんだなって考え方が変わったんです。それで今はバラエティだったり、グラビアだったり、いろんなお仕事をさせていただいてます。

──振り返ってみて、アイドルというお仕事はいかがでしたか?

大和田 やって良かったと思います。最初から1人で活動していたら、今のようなお仕事の広がりはなかっただろうし、良い経験をさせてもらいました。

──AKB48時代はチームBに昇格して間もなく『セーラーゾンビ』の主演に抜擢されたり、選抜メンバーに選ばれたりと、かなり推されていた印象ですが自覚はありましたか?

大和田 それが当時は中学生だったので何も考えてなかったんですよね。誰もが通る道だと思ってたのでプレッシャーもなく楽しんでました(笑)。むしろ同期と同じお仕事がしたいのに、何で私だけ……と思ってました。私がドラマをやっている間に、新しくドラフト生の後輩が入ってきて、私以外の同期の方が関わる時間が長かったんですよ。
それで大きいコンサートで久しぶりにみんなと会ったら後輩と仲良くなってて、「どうして私だけ関われてないの?」と思いましたね。

──その分、先輩と一緒にいる時間は同期の誰よりも長いですよね。

大和田 それはありますね。特に『セーラーゾンビ』でトリプル主演だった川栄李奈さん、高橋朱里さん、ミュージカルに出演したときに主演だった宮澤佐江さんにはお世話になりましたし、私の中で大きい存在です。

──OGが集まった『ロンドンハーツ』の収録はいかがでしたか?

大和田 AKB48時代は総選挙もありましたけど、みんなで一緒に頑張っている意識の方が強かったんです。むしろ『ロンハー』の方がライバル意識を感じて、ちょっと怖かったです(笑)。収録前に、懐かしいねって話はしたんですけど、お互いに様子を伺っているような雰囲気でした。

──そんな中で、大和田さんは見事に存在感を示しました。

大和田 緊張していたので流れに任せていただけで、MCの方々に助けられました。ただ本番になると元メンバーだからやりやすかったですね。

──反響はいかがでしたか?

大和田 大きかったですね。まわりから「目立ってたね」とか「面白かったよ」とか言われましたし、先ほどお話に出たしゃぶしゃぶ食べ放題も、「食べてる姿が可愛くてファンになりました」って声も多かったので良かったです。


──最近OGが注目されつつあることについてはどう思いますか?

大和田 うれしいですね。現役と同じぐらいOGの数もいますし、『ロンハー』みたいな企画があるのもありがたいです。ただ元AKB48という括りがなくても、OG全員が頑張っていけたらいいなと思います。どうしてもアイドルってイメージが強いので、卒業後もそういう目で見られることも多いんですよ。

──アイドル活動が、今のお仕事で役立っているところはありますか。

大和田 バラエティやこういう取材もそうですけど、トーク力は握手会や『AKBINGO!』などで鍛えられたと思います。

──そんな『AKBINGO!』が終わると聞いたときはどう思いましたか?

大和田 私がAKB48に入る前から1ファンとして観ていた番組だったので悲しかったです。思わず自分の出ていた回を見返して懐かしい気分に浸ってました。昔からやっている恒例企画ってあるじゃないですか。特に私の好きだった「ショージキ将棋」や「私服ファッションショー」が見れなくなるのは残念です。

──現役で注目しているメンバーはいますか?

大和田 NGT48本間日陽ちゃんは私が現役だった頃から可愛いと思ってて。先日、イベントで会う機会があって少し話したんですけど、より可愛くなってました。


──またアイドルに戻りたいなと思うことはありますか?

大和田 いや、ムリだなぁ……(笑)。若いからこその勢いというか、何も考えずに、その日その日のテンションでお仕事していたからこそできてたんだろうなと思うところがあるので、今はできないと思います。

──今後、どんな活動をしていきたいですか?

大和田 お芝居はもちろんですけど、写真集も出して見ていただける機会も増えたので、もっとグラビアを頑張っていきたいです。バラエティでも自分のキャラを確立してやっていきたいですね。
▽大和田南那(おおわだ・なな)
1999年9月15日生まれ、千葉県出身。2013年、AKB48に15期生として加入。2017年に卒業。現在は女優、タレントとして活躍中。ファースト写真集『りすたあと』(ワニブックス)が絶賛発売中。
YouTubeチャンネル「大和田南那」
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