【写真】東京ドームで圧巻のパフォーマンスを魅せた平手友梨奈
平手が同事務所に所属することが正式発表されたのが9月1日。同月28日には平手、Adoら全所属アーティストおよび同社社長の千木良卓也氏が、一斉に「2024年10月16日23時」とそれぞれXに投稿。同月30日に平手の『bleeding love』のリリース発表があり、2日後に『雨音』放送決定の一報で「2024年10月16日23時」投稿の答え合わせと、とてつもないスピード感で平手が参加する新しいプロジェクトの全貌が明らかにされつつある。
前事務所では俳優業がメインだったこともあるが、歌唱コラボ参加を除くと、彼女個人の音楽活動が所属した2年弱で無かったことからも、なおさらそのスピード感に驚かされる。『bleeding love』はMV公開も予告されており、2021年のソロデジタルシングル『かけがえのない世界』以来、約3年ぶりに歌唱する平手が見られるとあって、ずっと待っていたファンにとっては感涙ものの作品となりそうだ。
クラウドナイン社長・千木良氏はこれまでに、顔出しせずに数々の大ヒット曲を世に送り出してきた男性4人組ボーカルグループ・GReeeeN(現GRe4N BOYZ)やAdoを成功に導いている。同氏はかねてより、SNS等の発信が苦手でも、ひとつのことに脇目も振らず没頭出来る『職人タイプ』のアーテイストが世に出られる場を作っていきたいとも語っており、限られた露出の中でインパクトを残してきた平手の魅力を、最大限に生かすマネジメントをしてくれるのではないだろうか。
平手のXでの「2024年10月16日23時」投稿は、10月2日執筆時点で1780万超の表示数と特大級の注目を集めているが、同じ内容の投稿をし、『雨音』でコラボを披露するAdoとは様々な相乗効果が期待される。すでに世界ツアーを行うなど国外での活躍が目立つAdo。一方、平手は欅坂46時代から、特別海外に向けた発信は無かったにもかかわらず、“Techi”の愛称で世界各国の多くのファンを魅了してきた。そんな2人がタッグを組むとなれば、海外からの注目も加速しそうだ。実際、コラボ発表には「Oh My God!」「TechiとAdoがコラボするなんて!」「信じられない!」と各国の言語で反響が寄せられている。
また、Adoは同事務所内で5人組のアイドルグループ・ファントムシータをプロデュースしている。公式サイトに「アイドル業界にとっては異端な存在」とあるように、従来のアイドル像に迎合しない独自路線を貫いている。平手がセンターを務めていた欅坂46は、それまでのアイドルの概念を覆し、数々の金字塔を打ち立てた伝説的なグループだ。その世界観の中心に立ち、ライブの構成にも深く携わっていた平手の存在は、Adoにとっても大きなものになるのではないだろうか。
『雨音』と同じフジ系『FNS歌謡祭』のディレクターは、デビュー前から平手の才能に惚れ込み、2015年から2021年まで毎年、同番組に欅坂46として、あるいはソロとして平手を出演させてきた。平井堅、森山直太朗らのそれぞれの名曲生歌唱に合わせ披露された平手のダンスパフォーマンスは、同番組で何度も名場面として取り上げられている。また、平手がソロになってからの『ダンスの理由』、『かけがえのない世界』の2曲も、同番組で初披露されている。
同ディレクターは『雨音』についてXで、「#平手友梨奈 さんの新曲と #ファントムシータ さんを撮らせて頂きました。10月16日です。是非!」と投稿している。表立った音楽活動がこの3年弱無かった平手が同番組でパフォーマンスしたことは、彼にとっても待望であったことが伺える。
また、平手がライブでファンの前に姿を見せたのは、2019年9月の欅坂46の東京ドーム公演が最後になっている。
ソロとなって俳優業がメインのような形で活動をしていた平手は当時、それでも「音楽から離れたことはない」と発言していた。この3年弱、平手が音楽にどう向き合い、努力してきたのか。今の平手がどんな表現を見せるのか。『雨音』と新曲『bleeding love』のMV、そして今後のクラウドナインでの活動へ期待は膨らむばかりだ。
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