「THE SECOND~漫才トーナメント~2026」(フジテレビ系)に4年連続でグランプリファイナルに進出した金属バット。大会直前にグランプリファイナル進出までの激闘と、目指す優勝について二人に聞いた。
「4年目で優勝したら盛り上がるやんな?」という筋書き
—いよいよ今年のTHE SECONDグランプリファイナルですね。昨年も大会直前にお話を伺いましたが、今年も仮に大会で優勝したことを想定してお聞きしたいと思います。少し気が早いですが、THE SECOND2026優勝おめでとうございます!
友保 お待たせしました。すいません。「みんなごめんなさい」から入らせてください。本当にお待たせしました。ええまあ、急にね、優勝しちゃうと、みんながっかりするでしょう。ドラマが見たかったんでしょ?
—確かに第1回大会から出続けて、4度目の正直での優勝はドラマティックです。
友保 日本人いちばんこういうの好きなんでしょ? ギリギリに追い込まれて勝つっていう。ええ、それを私がこの芸人人生を懸けてお客さまに提供させていただきました。おおきに。
—今は下剋上を達成したといったお気持ちですか?
友保 まあまあみなさん的には下剋上と受け取っていただいていいですけど、我々の中ではね。ええ、筋書き通り。
小林 正直決めてたとこありますね。あ、これ4年目にいくべきやなと。
友保 去年惜しいの見たでしょ。僕たちが惜しいの。(※昨年は準決勝敗退)
—見ました。
友保 あんなん大好きでしょ? 目が離せなかったでしょ? この1年。そしてここで優勝、この結果。もうみんな大好きでしょ。
—おみそれしました。ファンの心理をそこまで理解されていたとは。
小林 1年目、2年目、まあ3割くらいの力でやってましたね。3年目は4割。
友保 おまえ5割? 俺2割。割子そば(ズコー)。
— 2割でヤングさんに勝ってしまったことになりますが…。
友保 そ~なんですよね~。だから本当ごめんなさ~い。ヤングごめんなさ~い。
小林 ヤングとの対戦では僕1割でしたけど。
友保 1割は失礼やで。それは失礼やわ、コバちゃん。
—20年来の盟友に対して1割ですか…。
友保 ホンマにヤングは燃費が悪いですね。ヤング、すみません。僕らバイクでいうたら4ストなんです。ヤング2ストか知りませんけど。僕ら4ストなんで。吉本が取り組むSDGsをね、地でやってますんで。
—今年は今までとはやはり気持ちが違いましたか。
友保 気持ちですか? いやもういつも通り順当にやらせていただきましたよ。ええ。今年優勝するっていうのを決めてたんで。
小林 決めてたことですからね。
友保 筋書き通り、ただただ。
M-1ラストイヤーから今の状況は見えていた
—それはいつから決めていらっしゃったんですか? 初年度から?
友保 M-1のときから言ってましたよ。「これ最後までM-1ファイナル出んかったら盛り上がるよな? 目離されへんよな? な?」と。
小林 言ってた。言ってた。
—金属バットのM-1ラストイヤーの半年後にTHE SECONDが始まったと思うのですが…それも見えていた。
友保 見えてましたね。確実にこれは何か新しい大会始まるな…と。
小林 これ見えてなかった人を不思議に思いますね。ああみんな見えてなかったんや…って。
友保 えらいみんな焦って。
—では、もう囲碁将棋さんに大会出場を誘われるまでもなく。
友保 だから、あんなドラマ好きでしょ? 出るんかな、出ーへんかなって。ああいうの好きでしょ?
—金属バットはTHE SECONDに出られるのかなって、ドキドキしてました。
友保 すべてエンターテイメントでございますよ。
小林 こっちとしては、あの…退屈というか、ワクワクしなかったんで。予定通り進みすぎて。
友保 俺は楽しんだけどな。
—これまでの、審査を待ってるときの緊張気味の顔も作ってらっしゃったんですか?
友保 あんなん好きでしょ。こっちとしては「このカメラが抜くんだろうな」っていうカメラワークのことも考えてましたからね。
小林 ただただ仕事感がありましたよね。
友保 最後泣いたでしょ、僕。優勝決まるとこめっちゃ泣いたでしょ? そういうことなんですよ。
—今年の本戦出場までの道のりを振り返ると、「開幕戦ノックアウトステージ32→16」でスーパーマラドーナさんとの対戦は危なげなく勝ったと思いますが…?
友保 (スーパーマラドーナ)武智さんも「金属バットには早よ優勝してほしい」言うてたでゲしょ? あんなん好きでゲっしゃろ?
—「ノックアウトステージ16→8」ではラフ次元さんに「先攻いってください」って懇願されていたとか…。
友保 ああ、あれね。だって「ラフ次元」ってコンビ名やから、「先の次元いったほうがええんちゃうか?」と俺は助言したんですけどね。おもろい次元やねんから、「先の次元いきなはれや、どうでっしゃろか?」って言ったのに聞く耳持たへん。わかるよ、勝ちたい気持ちはね。
—最終的に先輩のラフ次元さんのこと「殴るしかない」って言っていたとか。
友保 そういうキャラクターのお笑いをやってますんで、知らないんですか?
小林 ホンマに殴るわけないじゃないですか、ボケですよ。
THE SECONDで優勝したらやりたい活動
友保 あれ見ました? 優勝したとき紙吹雪すごかったでしょ。僕ばっかり当たってたでしょ? あれも計算してたんですよ。いちばん当たる位置に立って。
小林 枚数まで計算してね。
友保 小林のデコに一枚だけのったでしょ。あれで大爆笑じゃないですか。
小林 あれがホンモノの芸ですよね。
—昨年優勝された後輩のツートライブさんが、その後たくさんテレビ番組に出て活躍されていました。それにならってお二人もテレビ出演されたり…。
友保 それはあれですわ。俺らはちょっともう別の動き方をしようとね。
—別の動き方?
友保 ツートライブはね、メディアでTHE SECONDを広げて。我々はメディア外で広げていこうと。
—メディア外?
友保 例えば……絵を描いたり。手芸をするだとかね、キルトで表現するとか。裁縫して、ペルシャ絨毯みたいなのを作って、これでTHE SECONDの世界観を表現しようと。
—どちらが絵担当で、どちらがキルト担当なんですか?
友保 それはもう二人でやりますよ。漫才ですから。二人で絵を描き、二人でキルトを縫う、これが漫才です。
—お二人で縦の糸と横の糸で紡いでいくわけですね。
友保 それはちょっとよくわかんないです。
—これからはアーティスト活動に力を入れていくと。
友保 いや、それも含めてすべてが漫才です。これこそが我々の「漫才道」です。絵画、刺繍、飛行機雲、バルーンアートなんかも考えてます。いろいろやっていきます。
—飛行機雲? ブルーインパルスみたいなことですか?
友保 二機でブーンっていって、富士山の上に「二」って書きます。
小林 THE SECONDにちなんだ「二」ですね。
—確かにみんながみんなテレビを観ているとは限りませんもんね。
友保 みんなテレビより太陽のほうが見てますから。
—名言ですね。
友保 みんなもっと見上げなよ。空には漫才があるよ。
—小林さんも同じ気持ちですか。
小林 結果、遠回りしてテレビに出ることもあるかもしれないですね。僕らの活動、いや「漫才道」を取材に来るという形であれば。それによって『情熱大陸』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』とかあるかもしれない。
友保 平熱だけどな。こっちから言わしたら平熱だけどな。わしらの情熱に比べたら平熱だけどな。
小林 こっちから言わしたら『ノーマル 仕事の流儀』です。
—なるほど。ドキュメンタリーだったらあるかもしれない。
小林 まあまあ。勝手に撮る分にはいいんですけどね。
友保 ま、撮れるかな、俺らのこと。
小林 収まるかなぁ。
-最後に二人にとっての「THE SECOND」とは?
友保 地獄への一本道ですね。
小林 フジテレビのバラエティ番組です。
取材・文/西澤千央

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