欅坂46・櫻坂46の初代キャプテンで、現在は俳優として活躍する菅井友香。デビューから10周年を迎えた今年、ダブル主演ドラマ『水曜日、私の夫に抱かれてください。
』(テレ東系)では、妻公認の不倫相手という役に挑んでいる。役と一体化し「十字架を背負った気分」という舞台裏や、俳優業にMCと多彩に活躍する今の心境を聞いた。(前後編の後編)

【写真】欅坂46・櫻坂46の元メンバー・菅井友香の撮り下ろしカット【9点】

――この作品での小吹蓉子もそうですが、『チェイサーゲームW』や『ビジネス婚-好きになったら離婚します-』など、相手に翻弄される主人公役が菅井さんには多いかと思います。

菅井 確かに多いですね(笑)。いろんな体験をさせていただいているなって思います。自分の人生では味わえない経験や感情を体験してきて、この非日常の感覚を皆さんに共有したいという思いを、お芝居にぶつけています。

――今回、沢村一樹さんがチーフ監督で演出を手がけていました。菅井さんも俳優としてだけでなく、作り手の側に行ってみたいと思ったことはありますか。

菅井 そんな大それたことは…。でも、キャスティングには興味があるかも(笑)。監督のお仕事は勉強することも多すぎて、今の私にはとてもできないです。このドラマでも影絵を取り入れる演出があったり、スタッフさんのアイデアが合わさって表現になる楽しさを改めて感じました。
まだ自分にはなかなか思いつかないことに直面しています。

――ドラマの他にも、ミュージックビデオやライブでも、表現を続けてきましたが、もっと経験してみたいと。

菅井 そう考えると、創作の現場にいた期間は長いですね。その頃から現場にいるだけで楽しくって、意見を出すよりもアイデアが生まれていく過程を見ていて驚いてばかりでした(笑)。

――最近の菅井さんは、大河ドラマの『豊臣兄弟!』にも出演、『開運!なんでも鑑定団』、『競馬BEAT』のMCなど、多方面で活動されています。お芝居以外の現場での経験が、俳優業に生きていると感じる瞬間はありますか。

菅井 色んな経験が力になっているなと感じることは多いです。『競馬BEAT』は生放送の現場を3年続けてきたことで、自然と緊張しなくなってきました。先日のロケ現場でも「やっぱりMCをやっているから頼りになるね」と言っていただいたことがあって。他のお仕事でも自分の力になっているのは、やっぱり嬉しいです。

――競馬は馬という縁がありましたが、『なんでも鑑定団』は骨董という新しいジャンルへの出演。新しく菅井さんのことを知った視聴者もいたと思いますが、この番組を経験して感じたことが。


菅井 MCの今田耕司さんや福澤朗さんのやり取りは、やっぱり凄いです。お二人の横で、自分のターンが来た時に何を残せるか勉強してきました。長すぎず、でも使いやすいコメントを短く、『ドン!』と出せる胆力がついたかなと思います。

――芸能活動は10年になります。10年前の菅井さんと比べて、今のご自身は?

菅井 10年前は、今の自分は考えられなかったですね。毎日に必死で、10年後も活動を続けているなんて想像もしませんでした。でも20代前半での色んな苦労や学びが一つずつ積み重なって、前よりも自分を信じられるようになってきたのが成長かなと思います。

――「自分を信じる」というのは、昔は難しかったのでしょうか。

菅井 以前は、自分が思っていることに対して「自分が間違っているんじゃないか」と思ってしまって、なかなか意見が言えなかったりもしました。現場であまりリードしてこなかったのも、そのせいかも。でも沈黙して逆に後悔してしまうこともあって。環境が変わっても応援してくださる皆さんや、お仕事の先輩方が私に自信を持たせてくださったおかげで、自分の考えに肯定的になってきましたね。


――その、以前より自分を信じたくなったタイミングを挙げるなら?

菅井 事務所を移籍したタイミングで、過去に自己プロデュースのために考えていたことを全部、崩してみました。それまでは「客観的に、どう見られているんだろう?」を考えてお仕事に活かすことが多かったんです。イメージを変えることを怖がらないでやってみたら、自分自身を再構築するような感覚があって。「新しい私もいいな」と思えた大きな出来事でした。

――これから挑戦してみたい役柄はありますか。

菅井 今回は罪に翻弄される役でしたが、もっとミステリアスな、陰のある役にもご縁があればなと思います。「この人、何を考えているんだろう?」と思わせるような、ギャップを見せられる役に巡り合ってみたいですね。作品や言葉の力って凄く大きいので、言葉を通して皆さんに力を届けられるような人を目指して、これからも頑張っていきたいです。

▼菅井友香(すがい・ゆうか)1995年11月29日、東京都生まれ。2015年、欅坂46(現・櫻坂46)の第1期生オーディションに合格。グループの初代キャプテンを務める。22年11月に櫻坂46を卒業。
現在は俳優として活躍するほか、『開運!なんでも鑑定団』(テレ東系)のMC、カンテレ『競馬BEAT』のMCを務めるなど多方面で活躍中。10周年を迎えた2026年は俳優としてNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも出演し、主演映画『チェイサーゲームW 水魚の交わり』も5月15日に公開された。

ヘアメイク:カワムラノゾミ、スタイリスト:Lim Lean Lee

【前編】菅井友香、“妻公認の不倫相手”で役と一体化できた充実感「十字架を背負った感覚でした」
編集部おすすめ