“オルカン”こと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、NISAでも人気の王道ファンドです。しかし、インドの高成長やアジア株高を背景に、その“王道”を上回るリターンを記録した新興国株ファンドも登場しています。
この記事では、オルカン超えの新興国株式ファンドを4本厳選して紹介します。

アジア株式が好調

インドなどのアジア株式は、2025年に上昇しました。AI関連株やバリュエーションの低い株が復調となり、一部の市場では先進国株を上回るパフォーマンスを記録しました。

AIブームを背景に、マレーシアやインドネシアを中心にデータセンター投資が増加しています。

2026年序盤の現在も、アジア株式市場は堅調なパフォーマンスを見せています。インドの成長への期待は継続している一方、アメリカ関税政策の影響などには注意が必要です。
オルカン超え「新興国株式」のファンド4選

新興国株式に投資するファンドで、オルカン超えを達成したファンドを4本紹介します。トータルリターン1年・3年・5年のうち、1年で上回っているファンドが多い傾向です。

※各数値は2026年4月21日時点、トータルリターン1年・3年・5年のうち1つでもオルカンを超えたファンドを選出
○たわらノーロード新興国株式

アセットマネジメントOneが運営する、「たわら」シリーズのファンドです。「ノーロード」とあるように、購入手数料がかかりません。

新興国株の指数である、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指して運用されています。

国別の資産構成比は、台湾19.29%、ケイマン諸島17.29%、インド14.68%などとなっています。
具体的な組入銘柄は、台湾のTSMC、ケイマン諸島のテンセント、韓国のサムソン、インドのHDFC銀行などです。

○つみたて新興国株式

三菱UFJアセットマネジメントによる、購入時手数料無料の新興国株ファンドです。さきほど解説した、たわらノーロード新興国株式と同じく、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する投資成果を狙います。

主に対象インデックスに採用されている新興国の株式などに投資を行い、組入れ上位銘柄には香港のアリババグループ、インドのリライアンス・インダスなどが含まれています。

ファンドの設立以来、純資産はほぼ右肩上がりで増え続けており、現時点では811億円の規模に成長しています。

○iFree 新興国株式インデックス

ダイワアセットマネジメントが運営する、エマージング市場の株式に投資するファンドです。iFreeシリーズも購入手数料ゼロで、信託報酬も低く設定されています。

業種別構成では、金融27.2%、情報技術15.3%、素材12.9%、エネルギー8.2%などとなっています。国・地域別構成は、中国34.2%、台湾16.7%、その他49.2%です。

ファンド設立から純資産はほぼ右肩上がりで上昇しており、現在は400億程度の規模に成長しています。

○Smart-i 新興国株式インデックス

りそなアセットマネジメントが運用する投資信託で、Smart-iシリーズのファンドの1つです。同シリーズは長期で安定的な運用を目指すファンドで、NISAの対象商品として購入可能です。


こちらのインデックスファンドは、MSCIエマージング・マーケット指数に連動する成果を目指します。2026年3月26日の交付目論見書によると、国・地域別配分は、中国26.3%、台湾19.6%、インド14.7%、韓国12.9%、ブラジル4.0%となっています。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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