映画『未来』は、湊かなえ氏の同名小説を実写化。
FM大阪の公開収録では、黒島と瀬々監督が観客からの大きな拍手で迎えられた。京都大学出身の瀬々監督は「ちょくちょく関西に来てます」と明かし、「大阪大学を受験して見事に落ちました(笑)。大阪で浪人生活を送っていたので、大阪に住んでいたこともあります」と懐かしげ。黒島は、大阪名物のおこわ「とん蝶」をスタッフに薦められたものの、会場に着いてまもなくの本番だったためまだ口にできていないようで「とん蝶は後でゆっくり楽しみます」と笑顔を見せた。
映画をめぐるトークでは、瀬々監督が「黒島さんとは約10年ぶりの仕事だった。前回ご一緒した『ストレイヤーズ・クロニクル』の時は沖縄から出てきたばっかりの高校生で。フォトジェニックな子やなと思ったのを覚えています。それから10年も経ち、黒島さんもいろんな苦労をされたと思う。黒島さんの成長がこの映画に込められていると感じました」と説明。対して、黒島は「当時はお芝居を始めたばかりで右も左もわからなかった。
また、主人公・真唯子の役柄について、黒島は「経験したことのない役どころだった」としつつ、「自分の過去を踏まえて、誰かの助けになりたい、困っている人の支えになりたいという真唯子の強い思いは、真唯子という役を通して、私も強く感じました。人との関わりが薄れている時代に一歩踏み込んで、生徒だけでなくその家族にも目を向ける真唯子は、カッコいいなと思いました」と語った。
関西地方では、奈良も舞台の一つとなった。瀬々監督は「原作でそうめんを作ってる工場が舞台になっていたので、そうめんと言えば三輪そうめんだと思って、原作者に相談せずに奈良県の桜井市で撮影しました。古い町並みが今でも残っているので、生活感のある町並みが俳優さんに力を与えてくれたと思う」とロケ地に桜井市を選んだ理由を明かす一方で、「湊さんにお聞きしたら、『私が想像していた場所とは違います』と(笑)。でも、それが面白いんです」と裏話。
黒島は、奈良の撮影では走るシーンが多く、「たくさん走ったので大変でしたが、奈良の空気は東京の空気とは全然違うので、空が広くて立っているだけでも深呼吸したくなるような気持ちいいところで撮影できて良かったです」と語った。
最後に、黒島は「この作品を通して、今があるから未来があると感じました。いい未来を今の私たちがどう作っていけるかということが大事だと思います。人と人との関わりでこの世界は成り立っているので、自分だけではなく他者に目を向けて、皆で支え合っていける世の中になったらいいなと思います」と呼びかけた。
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