“オルカン”こと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、NISAでも人気のインデックスファンドです。一方、国内・海外の株式市場の好調により、プロが銘柄を選ぶアクティブファンドで好調な銘柄も多く見られます。
この記事では、NISAで買えるアクティブファンドから、いずれかの期間でオルカンを上回った実績のあるファンドを紹介します。

アクティブファンドとは

アクティブファンドとは、プロが株式などの銘柄を厳選するタイプのファンドのことです。日経平均といった市場の平均・ベンチマークを上回る成果を目指します。

アクティブファンドはインデックスファンドより、手数料や信託報酬が高い傾向があります。銘柄を選定するファンドマネージャーの人件費など、インデックスファンドよりコストがかかるためです。

その一方、成長株や割安株を適切に見抜いて投資をすれば、高いリターンを狙える可能性があります。
オルカン超えを記録したアクティブファンド4選

アクティブファンドで、オルカン超えを達成したファンドを4本紹介します。リターンは1年で上回っているファンドが多い傾向ですが、中には3年や5年でも上回っているファンドもあります。

※各数値は2026年4月27日時点、トータルリターン1年・3年・5年のうち1つでもオルカンを超えたファンドを選出
○ニッセイAI関連株式ファンド

近年、急速に成長しているAI(人工知能)関連企業の株式に投資を行うファンドです。対象は日本を含む世界各国の株式で、AIの基礎技術を提供する企業、AIの開発・提供を行う企業、AIを活用した製品・サービスなどを提供する企業です。

為替ヘッジあり・なしの2種類がありますが、本稿では為替ヘッジなしのほうを取り上げます。

2026年1月24日時点の交付目論見書によると、組入上位銘柄は比率の高い順に、エヌビディア8.7%、ブロードコム7.2%、アリスタ・ネットワークス6.6%などです。
上位10銘柄のうち9銘柄が米国企業で、米国株の比率が高くなっています。

トータルリターンは1年・3年でオルカンを上回りました。

○深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)

主に深セン証券取引所に上場している中国企業に加え、アメリカの取引所に上場している中国企業の株式にも投資を行うファンドです。「中国のシリコンバレー」として有名な深センのイノベーション企業の成長を捉えるのが狙いとなっています。

こちらのファンドは毎年11月25日(休業日の場合は翌営業日)が決算日となっています。ただし、直近5年間では分配金の支払い実績はありません。

2026年2月26日の交付目論見書によると、ジョンジ・イノライト、エオプトリンク・テクノロジー、ビクトリー・ジャイアント・テクノロジーといった銘柄が組み込まれています。1年のトータルリターンでオルカンを超えています。

○次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド

アジアにおける次世代通信関連の企業の株式に投資を行うファンドで、「THE ASIA 5G」という愛称が付けられています。技術・サービスの先進性を判断し、成長性や株価の割安度を検証して、銘柄を選定します。

2022年以降は純資産の減少が続いていましたが、2025年後半からはやや盛り返す動きを見せています。トータルリターンは1年・3年でオルカンを超えています。


○情報エレクトロニクスファンド

日本のエレクトロニクス関連企業の株式に投資を行うファンドです。電気機器、精密機器、情報ソフトサービス、通信などの分野が対象となっています。

企業の成長性・株式の市場性などを踏まえ、分散投資を行う方針です。外貨建て資産への投資は行わず、デリバティブの利用はヘッジ目的のみに限定します。

2025年11月時点の交付目論見書によると、組入れ上位銘柄はソフトバンクグループ9.5%、フジクラ7.7%、古河電気工業7.2%、ソニーグループ7.2%、東京エレクトロン6.5%などとなっています。

トータルリターンは1年・3年・5年のすべてでオルカンを上回りました。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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