明治安田生命J1リーグからJ3リーグまでの2023シーズンが終了し、オフシーズンを迎えた各クラブ。早くも来2024シーズンに向けた動きが活発になっている。

ここでは、2024シーズンに再びJクラブを率いる可能性がありそうな日本人監督5人を紹介しよう。

Jクラブ復帰がありそうな日本人監督5選。元五輪監督や昇格請負人も

手倉森誠監督

Jリーグでの監督経験

2016年リオデジャネイロ五輪の日本代表監督も務めた、日本屈指の経験豊富な指導者、手倉森誠監督がフリーになっている。Jクラブではベガルタ仙台やV・ファーレン長崎の監督を務め、2018年FIFAワールドカップロシア大会の日本代表コーチなども歴任した。

2022年からはタイに活躍の場を移し、パトゥム・ユナイテッドやチョンブリーを指揮。パトゥム・ユナイテッドでは、タイのクラブ初となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ベスト8にチームを導いていた。ところが今2023/24シーズンはスタートダッシュに失敗し、12月7日、チョンブリーは監督交代を発表。フリーになったばかりであり、実績十分な監督を探すJクラブに適任といえる。

Jクラブ復帰がありそうな日本人監督5選。元五輪監督や昇格請負人も

間瀬秀一監督

Jリーグでの監督経験

ジェフユナイテッド市原・千葉時代にイビチャ・オシム監督(2003-2006)の通訳を務めたことで知られる間瀬秀一氏。2015年にS級ライセンスを取得すると、翌日にブラウブリッツ秋田の監督に就任。その後は愛媛FC、再び秋田の監督を歴任した。

2021年にはモンゴル代表、U-23モンゴル代表の監督に就任したが、眼の病気によって退任。無事に回復し、2023年1月からは東海社会人リーグ1部に所属するwyvern(ワイヴァン)を率いて、JFL昇格こそ逃したものの無敗優勝を達成した。その後、12月4日に退任が発表されている。

コミュニケーションを重視する間瀬監督は、自身がアメリカ、メキシコ、クロアチアなど多くの国でのプレー経験や通訳業の豊富な経験があるため、外国籍選手と直接話せることも強み。

J2やJ3のクラブからオファーが届く可能性は十分あるだろう。

Jクラブ復帰がありそうな日本人監督5選。元五輪監督や昇格請負人も

松田浩監督

Jリーグでの監督経験

これまで6クラブを率いた、ゾーンディフェンスの申し子こと松田浩監督。アビスパ福岡やヴィッセル神戸をJ1昇格に導き、シーズン途中に引き受けた2002年の神戸や2022年のガンバ大阪ではJ1残留を達成した。

2023シーズンはテゲバジャーロ宮崎の監督を務めたものの、得点力不足が原因となり9月に退任している。とはいえ、守備を安定させる手腕は確か。攻撃面の指導に長けたコーチと組んだり強力なFWを用意したりすることで、昇格や残留を達成させられる人物だ。監督職へのこだわりは強く、失点の多さに悩むクラブからのニーズがありそうだ。

Jクラブ復帰がありそうな日本人監督5選。元五輪監督や昇格請負人も

上野展裕監督

Jリーグでの監督経験

ツエーゲン金沢(2009-2011)をJFL昇格させ、レノファ山口をはJ3昇格、J3優勝、J2昇格に導いた上野展裕監督も現在フリーの1人だ。

2023シーズンは中国サッカーリーグ(5部相当)の福山シティを率い、18戦全勝の圧倒的戦績でリーグ制覇。クラブ初となる全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(CL)の決勝ラウンド進出も果たしたが、あと一歩でJFL昇格を逃し11月30日に退任が発表されている。

たとえばJ2昇格を目指すクラブが「全員攻撃・全員守備」を掲げ、何度も昇格を達成してきた上野監督の招聘に動く。そんな想像は難くない。

Jクラブ復帰がありそうな日本人監督5選。元五輪監督や昇格請負人も

安達亮監督

Jリーグでの監督経験

2013年にヴィッセル神戸でJ1昇格を達成した安達亮監督。現在は横浜F・マリノスでアシスタントコーチを務めており、2023シーズン限りでの退任が発表されたケヴィン・マスカット監督のもとで貴重な経験を積んだ。

選手に慕われ、練習を大切にしている。J1屈指の攻撃的なサッカーに携わり新たな引き出しも増えたことだろう。フリーではないものの、オファーが届けば再び監督に返り咲く可能性もありそうだ。