レビュー

朝イチで保育園に子どもを預けて、バタバタと職場に向かう。急いで昨日の残り仕事を片づけて、午後からの会議資料を作る。

本当はもっとじっくり作業したいけど、時間に追われてつい雑になってしまう。
もうお迎えの時間だ。帰ったらご飯を食べさせてお風呂に入れないと。今日は早く寝てくれるかな……。こうして息つく間もなく1日が終わっていく――。小さな子どもを育てながら働いている人は、こんな日々を過ごしているのではないだろうか。
子どもはかわいいけど、とにかく時間も気持ちも余裕がない。本書はそんな、仕事も子育ても頑張る働く親「はた親」に向けた“サバイバルガイド”だ。産休・育休制度が整備され、以前よりは両立する環境が整ってきたとはいえ、子どもを育てながら働くのは大変なことだ。本書では子育ての道のりを「航海」にたとえ、夫婦・家族で乗り切るための羅針盤を示してくれる。
著者の岸畑聖月さんは、助産師として年間2500件以上のお産にかかわり、「はた親」たちの悩みに耳を傾けてきた。その経験から生まれたのが本書である。
働きながら子育てする上で必要な知識や情報、課題解決の方法を、子どもの成長ステージに合わせて教えてくれる。また「時短でも信頼される働き方」など、「はた親」に向けたアドバイスも満載だ。
子育ては20年かけて行う、人生の一大プロジェクトである。子育てとキャリアの両立に悩む人はもちろん、将来のプランを立てたい人にもおすすめしたい一冊だ。

本書の要点

・子育ては、夫婦2人でひとつの船に乗り、共に目的地を目指す「航海」である。荒波を乗り越えていくためには、育児もキャリアも「相手の役割は自分の役割でもある」と心得る必要がある。
・キャリアは「Wカーブ」を目指すといい。一時的に停滞や凹みがあっても、長期的に右肩上がりになっていればOKという考え方だ。
・妊娠中は夫婦でゆっくり話せる最後のチャンスである。家事分担を見直し、自分たちにとってのベストバランスを見つけよう。
・復職後は「脱・完璧」を心がけたい。周囲の人や外部のサービスに頼りながら、仕事も子育ても柔軟に行おう。



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