レビュー

会社員として6年過ごし、28歳で独立。М&Aにより企業を52億円規模に育て、仲間とともに株式上場を果たした――。


驚くような経歴を持つ著者・嶋津良智氏だが、社会人になりたての頃は、うまくいかないことの連続だったという。就職活動はほぼ全滅。ようやく入社できた会社で任されたのは、苦手な営業職だった。3万円台の風呂なし木造アパートに住み、「風呂つきマンションに引っ越すこと」が当時の目標だったという。
それが、なぜわずか数年でここまで変わったのか。そのカギを握るのが「目標」だ。小さな目標を立てて1つずつクリアしていく中で、「独立する」「IPOを果たす」といったハードルの高い目標も実現していった。現在はグローバルリーダーの育成に取り組む一方、執筆活動にも力を入れており、著書の累計発行部数は150万部を突破した。
本書は、2014年に刊行された『目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣』の内容を、現代に合わせてアップデートした一冊だ。昨今は生成AIの普及によって、仕事のあり方が大きく変わりつつある。しかし著者は、生成AI時代だからこそ「目標をしっかり定めること」が重要だと説く。
生成AIは効率よく情報を整理したり最適解を導き出したりするのは得意だが、自分が本当にやりたいことや、どう生きたいかまでは教えてくれない。
不安定な時代を生き抜くには、自分なりの目標を定め、軸を持って生きることが不可欠なのだ。
本書は、そのための道標になってくれるだろう。目標を達成した先に見える景色は、きっと格別なはずだ。

本書の要点

・目標を達成できる人は、小さなことにも手を抜かない。大きな目標を達成するには、小さなステップに分解し、それを確実にクリアしていく必要があるからだ。
・目標の達成には時間がかかる。短絡的な判断をせず、本当に必要なことは何かを考えて行動しなければならない。
・商品を売る際は、機能や価格の説明だけでなく、その商品を使うことで得られる「未来」をイメージしてもらうことが重要だ。



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