結成16年以上の漫才師による「THE SECOND ~漫才トーナメント~2025」(フジテレビ系)のグランプリファイナルが17日に行われ、吉本興業所属の「ツートライブ」(写真左=たかのり・41/右=周平魂・41)が、3代目王者に輝いた。
エントリー数は、過去最多の140組。
兵庫県立大学の同級生でNSC大阪を経て、2008年結成。「M-1グランプリ」では、2023年のファイナルイヤーまで準々決勝止まりだったが、全国ネットの賞レースで初のファイナリスト進出にして、見事栄冠を手にした。
優勝後の記者会見では、「いきなりこんな状態になって夢うつつです」(たかのり)、「楽しく漫才が一本でも多くできればいいなくらいに思っていたので、まだピンと来ません」(周平魂)と話し、優勝が信じられない様子。
ネタは「脱法ジビエ」「包丁一の料理人」「イニシャルのゴシップトーク」の3本。どれも時折“イキリ芸”を見せる周平魂のトークにたかのりが突っ込むスタイル。劇場ではウケても、M─1などではなかなか結果が出なかったが、毎月、単独ライブを重ね、地道にネタを磨き続けた。「いろんなスタイルをやってきたが、(自分たちが考える)バカなことに焦点を絞って18年間やり続けた。それを評価してもらえたことがうれしい」(周平魂)と語った。
お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。
「ネタ時間4分で勢いや瞬発力が求められる100メートル短距離走のような『M─1』より、いわば長距離走である6分のこの大会の方が、彼らの持ち味が出せたと思います。お客さんの反応も見ながらできて、劇場や寄席で見せるのと近い漫才のスタイルだと思いますね」
下馬評では、金属バット、マシンガンズ、ザ・ぼんちら、漫才巧者に注目が集まっていたが、関東では全く無名のダークホースが見事、セカンドチャンスをものにした。
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