またもや、参政党人気に便乗か……。
来月9日告示、26日投開票の宮城県知事選。
神谷宗幣代表は今夏の参院選で、宮城県の水道事業について「外資に売った」と批判。村井嘉浩県知事は「誤情報」だとして抗議していた。しかし、神谷代表は「誤りとは言えず、謝罪の必要はない」と主張。今回の県知事選で6選を目指す現職・村井に対抗馬を立て争点化するつもりだったが、結局、和田氏に一本化した。20日の党公式ユーチューブでのライブ配信で、神谷代表は「和田さんと(政策的に)かなり近いところがあるというふうに聞いていた。票を食い合うだけなので、我が党としては出馬を見送った」と説明。選挙は自主投票にするという。
■自民党衆院議員の豊田真由子氏も…
今月8日には、元自民党衆院議員の豊田真由子氏が、参政党の政調会長補佐に就任したばかり。自民に限らず、野党の現職議員や議員秘書の中からも“参政党ブーム”に乗じようと、腰を浮かせる連中がワラワラ。先の参院選で落選し行き場のなかった和田氏もまた、参政党にスリ寄った。
今回の県知事選は、6人の乱立となる見通しだ。自民が現職を支援。和田氏の他、立憲民主党県議ら新人4人が出馬を表明済みだ。参政党との協力で、和田氏は現職にどこまで迫れるのか。
「覚書に掲げられた政策は、いずれも有権者の関心が低い。移民反対を主張していますが、宮城県は農林水産業が盛んで、すでに多くの外国人労働者が働いている。彼らなしには経済が成り立たないことを、県民も理解しているはずです。メガソーラーにも反対していますが、村井知事が推進しているわけではない。唯一の争点になりそうだったイスラム教徒向け土葬墓地整備は、知事が18日に白紙撤回した。村井さんの6選が既定路線です」(地元政界関係者)
ただ、こんな懸念もあるという。
「和田氏の政策はいずれも、過激な議論になりやすいテーマ。デマや陰謀論と親和性が高い。
世論調査で参政党の支持率は依然、野党で1、2位。不気味な存在になるかもしれない。
豊田真由子氏の参政党入りに、SNS上は<さすがに節操がない><やらかした元自民の受け皿なのか>といった批判が飛び交っている。●関連記事【もっと読む】『参政党に自民落選組がワラワラ“大移動”の可能性…「このハゲー!」豊田真由子氏が役員就任の無節操』で詳報している。