京都府南丹市で行方不明になった市立園部小の安達結希くん(11)の遺体が見つかった事件で、捜査に進展だ。


 京都府警は18日、遺体の発見場所から約6.4キロ離れた市内の公衆トイレで、現場検証を実施した。

死体遺棄容疑で逮捕された父親の安達優季容疑者(37)が、結希くんの遺体を複数回移したと供述しており、このトイレにも一時的に遺体を遺棄した可能性がある。


 捜査関係者によると、優季容疑者のスマホを解析したところ、結希くんが行方不明になった先月23日ごろに、遺体を遺棄する方法を検索した履歴があったという。府警は、遺体の発見を遅らせる狙いがあったとみて、走行ルートなどを調べている。


 現場のトイレは、観光地として知られる渓谷「るり渓」にある。標高500メートルの高原に位置し、風光明媚な景色の他、温泉、釣り堀などのレジャー施設も整備されている。大阪府北部からも近く、京阪神地域を中心に年間約30万人が訪れている。死体を遺棄するとは考えづらい場所だが……。


「るり渓が賑わうのは、夏のキャンプや、秋の紅葉シーズンです。いまの時期は閑散期で、売店なども閉まっている。トイレは地元住民が使うような場所でもなくひっそりとしているので、容疑者が目を付けたのかもしれません」(事件を取材するメディア関係者)


■休憩にちょうどいい場所


 また、事件が発生してからは、警察関係者やメディアも頻繁に公衆トイレを利用していたようだ。


 南丹市園部町の中心市街地から容疑者の自宅へは、府道54号が一本道となっている。付近にはコンビニなどもなく、駐車場や公衆トイレが整備されている「るり渓」は、休憩にちょうどいい場所なのだ。


「駐車場にはメディア関係者や捜査関係者の車が止められて、たまり場のようになっていました。これまで現場保全などはされていないようで、事件後も多くの人が利用していたはず。現場検証に支障がないといいのですが……」(同前)


 さらに、こんな謎もある。


「不思議なのが、そのトイレの内部がきれいだということです。私も容疑者の家宅捜索が行われた15日夜に用を足したのですが、清掃されていて臭いや汚れもないし、電灯も明るい。何か異変があればすぐに気づくはず。もし本当に遺体を隠していたとすれば、どこにどう隠していたのでしょうか」(同前)


 人気観光地が悲劇の現場となっていただけに、衝撃だ。


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