16時間にわたって拉致監禁されていた元夫は監視の目が緩くなったスキに逃げ出し、手錠をしたまま最寄りの警察署に駆け込んだ。


 離婚後の慰謝料の支払いをめぐり、トラブルになった元夫(39)を車で連れ回すなど監禁し、暴行を加えた上、現金を奪ったとして、大阪府警は12日までに元妻で大阪市平野区に住む職業不詳の手島愛海容疑者(31)ら男女5人を住居侵入、強盗致傷、生命身体加害略取、監禁致傷、傷害の疑いで逮捕した。


 今年3月20日午後10時半ごろ、手島容疑者らは元夫が身を隠していた京都市伏見区の知人の集合住宅に侵入。元夫を見つけると、後頭部を凶器でブン殴り、倒れ込んだ元夫の身体をかつぎ、路上に放り出した。財布から現金5000円とキャッシュカード、スマホを奪い、元夫を乗ってきた車に押し込んで両手首に手錠をかけた。


 そのまま60キロ以上離れた大阪府堺市の山中まで拉致。車外に出してブン殴り、足蹴にした。さらに大阪市平野区にある元夫の自宅まで連れて行き、家の中で監禁を続けた。


 翌21日午後、犯行グループの人数が減ったスキに、元夫は監視の目をかいくぐって自宅から脱出。手錠をかけられた状態のまま、近くの東住吉署に逃げ込み、助けを求めた。拉致されてから16時間が経過していた。元夫は肋骨不全骨折や後頭部の打撲など、全治1カ月の重傷を負った。


 警察は、防犯カメラ映像などから手島容疑者ら5人を特定。画像には5人以外にも、事件に関わったとみられる人物が複数写っていたことから、当時の状況を詳しく調べている。

手島は黙秘を続けているという。


■素人とは思えない荒っぽい犯行手口


 2人は昨年離婚。手島容疑者は元夫からの慰謝料の支払いがないことにブチギレ、元夫の建設関係の仕事仲間に相談し、犯行に及んだ。いくら元夫婦の関係がこじれていたとはいえ、8歳年上の元夫に対し、やることがエゲつない。


「2人の間で『いつまでに払え』とか、そんな具体的な話があったわけではなく、ただ単に慰謝料を『払う』『払わん』でモメたようや。女が元旦那の建設関係の仕事仲間に『こんなことがあんねん』と相談したのをきっかけに、元旦那を襲おうということになったみたい。どちらからけしかけたのかは定かではないが、結果的に4人は仕事仲間の元旦那を裏切り、女の味方につき、犯行を手助けした。女は何らかの方法で元旦那が京都のツレのところにおるのを突き止め、仲間に居場所を伝えた。元旦那が危険を察知して逃げとったんかどうかは分からんが、いきなり襲いかかるんやから、とにかく手口は荒っぽい」(捜査事情通)


 元夫の離婚の判断は正しかったようだが、まさか慰謝料の支払いが滞ったら、生命の危険にさらされるなんて思ってもいなかっただろう。


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