「ゾンビタバコ」と呼ばれる指定薬物のエトミデートを使用したとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われた元広島カープ・羽月隆太郎被告(26)の初公判が15日、広島地裁(井上寛基裁判官)で開かれた。羽月被告は起訴内容を認め、拘禁刑1年、執行猶予3年の判決が言い渡された。

黒髪にマスク、深緑ネクタイ姿の同被告は公判終了後、弁護士らと法廷を出て、険しい表情のまま迎えの車に乗り込んだ。

 起訴状によると2025年12月16日ごろ、医療以外の用途で若干量を自宅で使った疑い。同日に任意同行を受け尿検査でエトミデートの陽性反応が出た。

 初公判の一般傍聴券は抽選で配布された。46席の傍聴券に対し、500人超が集結した。カープグッズを身につけて傍聴席に入る人の姿もあった。

 ◆羽月 隆太郎(はつき・りゅうたろう)2000年4月19日、宮崎市生まれ。26歳。鹿児島・神村学園高では2年夏に甲子園出場。18年のドラフト7位で広島入り。168センチ、73キロ。右投左打。

通算277試合、打率2割4分3厘、1本塁打、34打点、51盗塁。

 ◆羽月被告のこれまで

 ▼2025年12月16日 110番通報を受けた広島県警から任意同行を求められ、尿検査でエトミデートの陽性反応

 ▼2026年1月27日 医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕

 ▼28日 球団が「野球活動停止」の処分を決定。

 ▼29日 広島地検に身柄送検

 ▼30日 広島県警がマツダスタジアムと大野屋内総合練習場を家宅捜索

 ▼2月6日 エトミデート使用を認める趣旨の供述を始めたことが明らかに

 ▼17日 広島地検が医薬品医療機器法違反の罪で起訴

 ▼18日 広島市内の留置施設から保釈 

 ▼24日 球団が「契約解除」の処分を決定

 ◆エトミデートとは もともとは鎮静剤や麻酔導入薬などとして使用される、国内未承認の医薬品成分。本来の使用用途とは別に、電子たばこ向けに違法に使用されるケースが社会問題化し、昨年5月に厚生労働省が「指定薬物」として規制。使用すると手足がけいれんし、ゾンビのように見えることから「ゾンビたばこ」とも呼ばれる。

編集部おすすめ