本当に無関係なのか――。
高市首相が19日、訪韓前のぶら下がりで、昨年の自民党総裁選や今年の衆院選において、高市陣営が他候補への誹謗中傷動画を作成、SNSに投稿したとする週刊文春の報道を改めて否定した。
中傷動画を作成した男性は松井健氏。文春記事で、高市首相の秘書・木下剛志氏から、SNS戦略の支援を依頼され、中傷動画の作成、発信に関与したと報じられていた。松井氏は18日のネット番組「NoBorder News」で、木下氏とは直接面会しなかったが、オンライン会議でやりとりしていたと証言。高市首相がこれまで「私自身も秘書も(松井氏と)面識がない」と国会で主張してきたことについて「私の認識と一部違う」と話していた。
高市首相は19日、記者から、答弁と松井氏の証言との整合性を問われたのだが、その様子は不自然だった。
表情をこわばらせ、自身と秘書が「会ったことがない」と強調し、「答弁の整合性はある」と主張。ところが「(木下氏と松井氏の)オンラインでのやりとりはあったのでは」と問われると「それはちょっと私に聞かれても分からない」と濁し、最後は不自然なサナエ・スマイルで「(韓国に)行ってまいります」と締め、そそくさと立ち去ったのだ。
■「オンラインでのやり取り」をゴマカした
松井氏の証言によれば、彼は木下氏とオンラインでやりとりしたのであって、直接面会はしてはいない。高市首相の「会ったことがない」という主張は正しいと言えば正しいが、「面識があったか否か」をゴマカした上で「整合性はある」と言い張るのは、典型的な論点ズラシである。こんな無理筋な主張で逃げ切れると思っているのか。
「さすがに厳しいと思います」と言うのは、ある自民党関係者だ。
「総理は国会で、木下氏に聞き取り調査したとして『週刊誌報道より秘書を信じる』と答弁。いずれ『信じていた秘書の説明が虚偽だった』との理由で木下氏を切って幕引きを図るのではないか」
一方、「首切りはあり得ないでしょう」と言うのは、ある官邸事情通だ。
「総理は『台湾有事発言』で中国との関係を悪化させたことを批判されても、謝罪や撤回を拒否してきた。とにかく、自らの非を認めない。木下氏を切れば問題を認めたことになるため、不問に付すでしょう。もちろん、炎上が長期化するリスクはあります」
まるでトランプ米大統領のようだ。
◇ ◇ ◇
「答弁の整合性」を主張する高市首相だが、自らの非を認めないのは今に始まったことではない。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。





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