フィリピン南部の都市ダバオで、一人の日本人が「人生の復活」を体現している。元エンジニアの小原広道さん(77)だ。
日本国内の企業で技術を磨き上げた後、定年を機に新天地を求めて海を渡った。夫婦でセブに1年間滞在したのち、2019年から単身でダバオへ移住。この地での暮らしが彼の運命を大きく変えた。

その他の写真:元エンジニアの小原広道さん(77)

 友人によれば、移住当初の小原さんは年齢相応の高齢者に見えたという。しかし現地で出会った20歳のフィリピン人女性との3年間にわたる交流が、彼の内面に眠る「若返りボタン」を押し込んだ。以来、気力と活力を取り戻し、人生は再び輝きを増した。

 ダバオは治安が良く、市民が自らごみを拾う姿も見られるなど、日本を思わせる清潔さがある。小原さんにとってここは心穏やかに過ごせる理想の環境だ。現在は現役最高齢のスキューバダイバーとして知られ、週に一度のゴルフとダイビングを欠かさない。間もなくパラワン島周辺を巡る一週間のダイビングクルーズへと旅立つ予定だ。

 若者との交流で得た瑞々しい気力と、趣味で鍛えた強靭な体力を武器に、小原さんは夢と希望に満ちた第二の人生の最盛期を迎えている。南国の太陽の下で輝くその笑顔は、年齢という概念を超え、人生はいつでも、どこででも再生できることを力強く証明している。

【編集:Eula】
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