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日本の中小企業には、優れた商品や実績があっても、その価値を客観的な言葉で説明できていない会社が少なくない。公式サイトにはサービス内容、広告には強みが並ぶ。しかし、競合との違いや経営者の背景まで第三者の視点で紹介した情報がなければ、最後の比較段階で選ばれる理由が伝わりにくい。
この情報の空白を埋めようとしているのが、株式会社メディくるのメディアブランディングサービス「メディくる」だ。現在、Meta広告で公開している説明動画にも経営者から反響が寄せられ、ニュース掲載や企業ブランディングに関する相談が広がっているという。
メディくるは、企業が発表文を作成して配信する一般的なプレスリリースとは異なる。サービスの出発点は、代表者へのインタビューだ。
取材では、商品やサービスの特徴だけを聞くわけではない。なぜその事業を始めたのか。どのような失敗や転機を経験したのか。
完成した記事は、大手ネットニュースへ掲載される。公開後は、その記事URLを会社のホームページ、商品LP、営業資料、採用ページ、SNSなどでも活用できる。広告で会社を知った人が、企業の自己紹介だけでなく、第三者による取材記事にも触れられる状態をつくる狙いだ。
この一連の工程を中心となって担うのが、代表取締役の漆沢祐樹氏である。漆沢氏はこれまで500社以上の企業を支援し、30代で上場企業4社の取締役や執行役員などを経験してきた。
メディくるでは、漆沢氏が自ら経営者へインタビューする。企業経営に関わってきた経験をもとに事業の本質を整理し、記者としてニュースになる切り口を設計する。記事を作るだけでなく、掲載後にどのように営業、採用、広告へ生かすかまで助言する点も特徴となっている。
経営者にとって当たり前の経験が、外部から見れば大きな信用になることもある。反対に、会社が強みだと考えている内容が、顧客には十分伝わっていない場合もある。
その取り組みを経営面から支えるのが、YouTube番組『令和の虎』への出演でも知られる竹之内教博氏と安藤功一郎氏だ。両氏は取締役として参画し、竹之内氏は事業拡大やマーケティング、安藤氏は人材事業や企業経営の経験をサービスづくりへ生かしている。
著名経営者の名前や大手ネットニュースへの掲載だけで、企業の信用が生まれるわけではない。記事に誇張や事実誤認があれば、むしろ逆効果になる。会社名、経歴、実績、数字を公開前に確認し、企業を一方的に持ち上げるのではなく、第三者として評価できる部分を丁寧に伝えることが欠かせない。
メディくるが目指しているのは、企業の自己紹介をニュース形式へ置き換えることではない。経営者が積み上げてきた経験や会社の実績を掘り起こし、顧客や求職者が理解できる「選ばれる理由」として残すことだ。
取材資料を通じて、同サービスの強みは掲載媒体の数だけにあるのではないと感じた。500社以上を支援し、上場企業の経営にも携わってきた代表が自ら取材し、異なる強みを持つ取締役陣が事業を支える。Meta広告から生まれた関心を、ニュースによる理解と信用へどこまで変えられるのか。新たな企業広報の形として、今後の広がりに注目したい。
【編集:Y.U】








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