2年連続で開幕投手を務めた村上頌樹投手は今季も抜群の安定感を誇った。27先発で23度のクオリティー・スタート(6回以上自責3以下)を達成。

「とにかくゲームをしっかりつくることが大事」。試合を壊さない大黒柱としての存在感を発揮し、チームメートの高橋と防御率のタイトル争いを繰り広げてきた。

 特筆すべきは巨人との直接対決だ。開幕だった3月27日(東京ドーム)から2度続けて黒星を喫したが、5月23日(東京ドーム)、7月26日(甲子園)と2試合連続完封を達成するなど、4連勝をマーク。追い上げてくるライバルを蹴落とす立役者となり「プレッシャーをはねのけて、本当に苦しい時期もあったと思うんですけど結果、優勝できてよかった」と振り返った。

 伝統の一戦の活躍では、同じエース格の才木も負けていない。右肩周辺のコンディション不良のため、中15日のマウンドとなった8月30日(甲子園)では、6回無失点で8勝目。これでG戦は24年7月30日(甲子園)から11連勝で1962~63年の権藤博に並ぶプロ野球記録となった。

 「すごく大事な試合なのは分かっていた。流れを崩さないようにという気持ちで打席に入った」。7月24日(甲子園)には完封目前の9回2死からダルベックに逆転2ランを浴びたが、その後、打線が一度は追いついて負けは消えた。今季も伝統の一戦は6試合で4勝0敗。

優勝が懸かったこの日のマウンドは、3回を7安打4失点で降板したが、巨人に負けない男の存在が優勝争いのカギとなった。

 ◆村上 頌樹(むらかみ・しょうき)1998年6月25日生まれ。兵庫県南淡町出身。28歳。奈良・智弁学園では甲子園に3度出場し、3年春は優勝投手。東洋大を経て、2020年ドラフト5位で阪神入団。2年目まで未勝利も23年は22試合の登板で10勝6敗、防御率1・75。最優秀防御率のタイトルに加え、史上3人目の新人王とMVPのダブル受賞。25年は最多勝、最多奪三振、最高勝率の3冠でベストナインとゴールデン・グラブ賞も獲得。175センチ、84キロ。右投左打。推定年俸2億3000万円。

 ◆才木 浩人(さいき・ひろと)1998年11月7日、兵庫・神戸市生まれ。27歳。須磨翔風では甲子園出場なし。16年ドラフト3位で阪神入団。18年5月27日の巨人戦(甲子園)でプロ初勝利。20年11月にトミー・ジョン手術を受け、育成契約を経て22年5月に支配下復帰。24年は日本代表としてプレミア12に出場。25年は防御率1・55でタイトル獲得。今季推定年俸は2億5000万円。189センチ、90キロ。右投右打。

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