2020年6月、文在寅大統領が、2022年5月の任期満了後に住むための私邸の用地を購入した。慶南梁山市の通度寺近くに、敷地1167坪と33坪の住宅だ。
理由としては、警備上の問題だという。

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 取得総額で1億3000万円ほど。ここら辺の土地相場は、1坪あたり、100~150万ウォンで、相場通りに売買されたとみられる。これから、33坪の住宅が壊され建て直されるものか、リフォームを施されるかまでは、現段階では公表されていない。どちらにせよ、まだ、2年近くの時間があるので、問題はないだろう。

 立地的には、住宅やカフェ、食堂が集まっている梁山は、交通の便がいいほうだ。立地的な視点的にはそこだけに目が行くだろう。

 しかし、この場所は、車が一台だけ辛うじて通れる田舎道があるだけ。指定の敷地は丘地形。高速道路から直線キロで2キロ離れており、駅までは12キロある。噂される盧泰愚元大統領のような「開かれた私邸」を作ることは困難だ。

 ただ、現在25キロ離れている文大統領の母親のお墓は、新私邸に引っ越せば13キロと近くなる。


 そこで、チラつくのは、盧泰愚元大統領の最後だ。飛び降り自殺。新私邸もその気になればできるように設計するのではないのだろうか。

 ほとんどの大統領が任期後に逮捕されるか自殺している。任期中の5年は、あくまでも墓場まで持っていく秘密の時間なのだ。

 なぜ、韓国の中心部に住まずに、辺鄙な場所に新居を構えなければならないか。歴史は繰り返すということだろう。

【編集:fa】
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