【その他の写真:韓国政府WEBサイトから】
それは、まもなく任期を終える文在寅大統領とて、同じ心理らしい。しかし、おととし2020年の1月から続くコロナ禍において、今年は帰らないことに決めた。さかのぼっては、去年の旧正月にも帰っていないし、9月21日の中秋節にも帰れなかった。
でも、どうなんだろう。一国の大統領ともあろう者が、一般国民と同じように、政治の現場を離れて田舎に帰るというのは。通信機器の発達で、有事が起きれば時差なしで連絡がつくとはいうものの、危機管理上は大丈夫なのだろうか。
だから帰らないことは、それに任期中のたった5年くらい帰らなくても、特に問題はないだろう。儒教の国だというだろうが、国があってこその儒教である。
「文大統領は、旧正月も、連休であるというのに官邸にとどまり、新型コロナウィルス感染症オミクロン株の拡散対応をする」と青瓦台が発表した。いや待て、今は、北朝鮮のミサイル対策の方が重要案件じゃないのか、韓国には墜落しないという確約があるのか。
ここで帰省しておかないと、「大統領のお国入り」といった故郷に錦を飾る的なセレモニーはできない。
だが、そんな思いを官僚がたちが代弁することはないのだ。確かに生まれたのは、韓国内のそこかもしれない。
しかし、文大統領の本当の故郷は、この5年間援助資金を用意し続けた、北のあの国なのだから。あの国のソルラルにいることが、いつかできればいいね。
【編集:fa】