【コラム】お互い「前大統領」同志になるのだね~韓国
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 2022年4月、アメリカのトランプ前大統領が、あと1カ月弱で退任する韓国の文在寅大統領へのコメントを発信した。「私が大統領選に負けたことで、文氏はとてもハッピーだった」と。

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 トランプ氏は在任中、在韓米軍の防衛費分担金を引き上げるように韓国に求めていた。しかし、再選できなかったことでその政策は、現バイデン政権には引き継がれなかった。このことから、今のところ負担金を支払わずして、文政権は終了することになる。…余計な金払わなくてよかった~と文氏が安堵していると、トランプ氏は充分に思っているようだ。

 2019年夏、第11回米韓防衛費分担特別協定を控えて、トランプ氏が韓国に要求していた額は、年間50億ドル(約6000億円)。金額だけでなく圧力もかけた。
しかしそこは、面の皮が厚い韓国政府。特別協定の枠内での増額を求めた。怒ったトランプ氏は、2020年4月からの2か月間、韓国人労働者約4000人に対して無給休職をさせた。ドルが入って来ないのは困る。韓国は、13.6%増なら可能案を持ち出した。トランプ氏はもちろん納得などしない。双方はそのまま平行線で行き、トランプ政権が先に任期を終えたということだ。

 2021年3月アメリカで行われた会議で、バイデン政権は、韓国の主張するところに微増させた13.9%増額の1兆1833億ウォン(約1183億円)で分担金を承諾した。この13.9%とは、2021年韓国の国防費増加率7.4%に在韓米軍の韓国人労働者の人件費増額分の6.5%を足した数字となっている。これから国防費の増加率を反映させ増額させていくことも韓国側は表明した。

 ちょっとなら払えるもあるだろうが、文氏は、よほどトランプ氏が嫌いだったのだろう。そして、同じくらいトランプ氏も文氏が大っ嫌いだったのだろう。同じく「前大統領」と呼ばれることなっても、二人は「同志」にはならない。同じ民主主義でも、相容れない「人として嫌い」は続くというわけだ。守ってもらうためには、払うものは払った方がよい。次期大統領に期待しよう。
【編集:fa】