【コラム】韓国人の信じる宗教は、大きくはなに？

　2022年5月に満期退任した文在寅大統領は、キリスト教も信じ、仏教の式典にもコメントを出し、日本の神道にも政治的には理解を示した(しつこいが、靖国神社名が見える位置、赤坂にマンションをお持ちだ)。

【その他の写真：世界平和統一家庭連合　本部】

　報道されていないだけで、イスラム教にも、ヒンドゥー教にも、そして怪しげな新興宗教にも、大統領としては平等なる信者であったのだろう。

　日本の政治家が、靖国神社に参りながら、敬虔なクリスチャンであったりするのと同じことだ。会費を払って所属し、選挙の時は応援してもらう。会費や祝辞を出す、関連の雑誌の取材に応じるのは、国会議員で居続けたいためだ。ただ、壺を売る韓国系の「イエス様がいない」キリスト教団体との密接な関係は、今後明らかにされていくのかは謎だ。国会議員として嫌韓の姿勢を取っていても、韓国というか朝鮮人である神なるお父様やお母様を思って祈るんだろう、今日も。人の命が突然消えても。

　議員は、怪しい宗教に属していることを開き直ってこの2か月余りで隠さなくなった。しかし、他の日本人は違う。最近お顔をお見せにならない七三分けの先生のいらっしゃる学ぶ会に入信しているうちには、仏壇が二つある。家の前に政党ポスターを張るくらいの信者でないと、先生の方の仏壇は隠している。怪しくはないのだが、怖いし(入信届を書かせるために、帰路手段のない場所まで拉致をする)、面倒くさい。ここに入っていることを知られたくないがために、無難なところで「私は、無宗教だから」という。

　確かに、キリスト教関連のクリスマスにケーキを食べ浮かれ(本当のクリスチャンは、無事お生まれになることを祈る時間なので、浮かれない)、1週間後、初詣で神道。お盆やお彼岸はお墓参り。信仰というより、季節の風物詩状態な信仰だ。病気になったら「助けてください神様仏様ご先祖様」とキリスト教、神道仏教、あらゆる八百万に祈る。勝手な生き物だ。そういう意味では、無宗教でよかろう。

　ただ、海外に行った時に、侵攻する宗教を聞かれて、無宗教の意味として「atheist(エイシスト)」を使うのはやめた方がいい。深い意味で、神を信じないということになる。主にキリスト教を信仰している欧米圏の人に警戒される。「skeptic(スケプティック)」だと、神様の存在を疑うになる。英語は、学校で習ったものを多用すると、手りゅう弾のように爆発する。

　外国人は、日本人は、和服を着ているイメージ(♪サムライ　ハラキリ　スシ　ゲイシャ的な)がある。信仰していなくても、無難なところで「仏教徒」と答えると人間関係がスムーズにいく(モルモン教の布教ビデオでは、バカボンのような丈の短い浴衣を左前(死者の着方)に着たお父さんが、鳥居という玄関門を出て会社に行く。その道々には、中華街のナルトマークの誘惑地帯がある…こんな日本人見たことありますかと教徒に聞いたら、筆者はモルモン教では救えないと言われた。小さくガッツポーズした)。

　韓国のキリスト教は、カトリックならローマ教皇的なものなのか、そのキリスト教団体のトップが我こそが神なのか。コロナ禍を増長させようと、日曜日礼拝を欠かさなかった国だ。韓国という国の「本当の信仰」を公にすべきではないだろうか。…国葬の前に。
【編集:fa】