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昨年アメリカのワシントン大学とオックスフォード大学の共同研究で「スーパーバクテリア」は明らかにされている。抗菌薬(抗生物質)への耐性を持つバクテリアのことで、薬剤耐性(AMR)菌と命名された。
ごく少数の抗生物質にしか効かない。これは、なにかというと、次々に抗生物質を使いたがる現代医療への警告だ。自分を殺そうとする抗生物質よりさらに強い抗生を持つ菌になればいい。
すでに、毎年70万人の死亡原因にもなっていると言われる。コロナ渦がずっと続いて、その中でコロナと診断されたものの、スーパーバクテリアが直接の原因だった場合も想定できる。
2019年の死者数が127万人を超えた。マラリアによる死の二倍で、HIV感染者数をも上回る。
その菌が、韓国まで到達した。同じ病室で23人の発病者を出した。うち12人は感染力がとても強いという。ただ、重篤に至るまでの患者はまだいない。
薬が効かず、ある意味、伝染に作用する抗生剤も特定されていないとなると、治療法もない。死に至るコロナではあるが、対処療法やワクチンがとりあえず用いられた。しかし、スーパーバクテリアにはそういう微かな光すらないのだ。
もう、人間は、自然界の菌に続々殺されていく、生命の進化の仕返しが始まったのかもしれない。
【編集:fa】