歌舞伎俳優の市川團十郎が3日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「團菊祭五月大歌舞伎」(27日・千秋楽)の夜の部「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」で主人公の花川戸助六実は曽我五郎を演じた。

 市川宗家に伝わる歌舞伎十八番の中でも屈指の人気演目。

紫の鉢巻きを締め、蛇の目傘を手に花道から登場すると「成田屋!」の大向こうが響き、大きな拍手に包まれた。悪態をつき、髭の意休(市川男女蔵)に刀を抜かせようとする場面など、大いに場内をわかせた。

 女形の大役・三浦屋揚巻は團十郎の同級生である8代目尾上菊五郎が勤めた。菊五郎は吉原随一の花魁(おいらん)としての風格と色気を漂わせた。事前の取材会で團十郎は菊五郎との共演について「運命としか言いようがない。同じ年に生まれて、同じ学校に通い、同じ歌舞伎をしている。好きとか嫌いとか超越した場所に僕たちがいる。運命共同体。我々が作っていく新たな時代の始まり、と思っていただきたい」と話していた。

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